企業からWebテストの案内が届いたら、まず検査名を確認します。書かれていなければ、URL、受検場所、出題内容の順に見ると候補を絞れます。
WebテストにはSPIや玉手箱、TG-WEBなどがあり、種類によって問題の形や受け方が違います。すべてを同じ問題集で対策する必要はありません。
Webテストとは
就活では、パソコンなどを使って受ける適性検査を、まとめてWebテストと呼ぶことがあります。一方、SPIや玉手箱は個別の検査サービス名です。テストセンターは検査名ではなく、検査を受ける方式の1つです。
受検案内を読むときは、次の3つを分けて確認してください。
図1:検査名・受検方式・出題内容は別の情報です検査名が分かっても受検方式は決まりませんし、同じ検査名でも企業の設定によって出題内容が変わることがあります。
自分が受けるWebテストの見分け方
検査名は、次の順番で確認すると絞り込めます。
図2:上から順に確認すると候補を絞れます受検案内を見る
最初に見るのは、企業から届いた受検案内です。検査名がそのまま書かれていることがあります。
検査名がなくても、所要時間、問題数、推奨端末、受検期限は書かれていることがあります。後の手順で使うので、あわせて控えておいてください。
URLを見る
受検画面のURLに含まれる文字列は、候補を絞る手掛かりになります。ただし、URLは答えではありません。同じ提供会社が複数の検査を同じ仕組みで配信していることがあるためです。
また、採用管理システムを経由して受検に進む場合、検査会社のURLがすぐには表示されないことがあります。その場合は次の手順へ進んでください。
図3:URLから分かる検査の候補
arorua.net
候補になる検査SPIのWeb受検
URLだけで特定できるか候補は絞りやすいが、確定はできない
次に確認すること受検案内に書かれた検査名と受検方式
e-examsを含むドメイン
候補になる検査日本エス・エイチ・エルの検査(玉手箱Ⅲ、GAB系、CAB系など)
URLだけで特定できるか同社が複数の検査を同じ仕組みで配信するため、1種類には絞れない
次に確認すること受検案内に書かれた検査名、出題内容、受検場所
tal-sa.jp
候補になる検査TAL
URLだけで特定できるか候補は絞りやすいが、確定はできない
次に確認すること受検案内に書かれた出題形式と所要時間
掲載しているのは、ドメインの運用元を証明書の組織名で確認できたものだけです(arorua.netはリクルート、e-exams系は日本エス・エイチ・エル、tal-sa.jpは人総研)。ここに載っていない文字列が表示されることもあります。
受検場所を見る
自宅で受けるのか、指定された会場へ行くのか、応募先企業のオフィスへ行くのかによって、候補は変わります。会場へ行く方式であれば、予約の案内や持ち物の指定が同時に届いているはずです。
案内に会場名や予約サイトの記載があれば、その名称からも検査を絞り込めます。
出題内容を見る
受検案内や、受検を開始する前の案内画面に科目名が書かれていれば、そこも手掛かりになります。言語と非言語なのか、計数と言語なのか、性格に関する設問だけなのかで候補は変わります。
制限時間の区切り方も参考になります。科目ごとに時間が区切られているか、全体で1つの時間なのかを確認してください。
今回届いた案内を優先する
大学のキャリアセンターや先輩から、過去の選考で使われた検査を聞ける場合があります。ただし、使用する検査は企業、年度、職種、選考段階によって変わることがあります。
最終的な判断は、今回届いた受検案内と、受検を開始する前の案内画面で行ってください。
Webテストの種類15選
就活で名前を見かける15種類を、提供会社と受検案内の手掛かりを中心に紹介します。
各検査の内容は、提供会社の公式ページで確認できた範囲です。出題内容や制限時間は、企業ごとの設定で変わります。
01SPI3
リクルートマネジメントソリューションズ | 言語・非言語・性格+
02玉手箱Ⅲ
日本エス・エイチ・エル | 計数・言語・英語・性格+
知的能力とパーソナリティを短時間で測る総合適性テストです。
主な出題内容計数(四則逆算)言語(大意把握)英語パーソナリティ(OPQ)
主な受検方式Web所要時間 計49分
見分ける手掛かり言語・計数・英語が各約10分と短い点。同社は複数の検査を扱うため、URLだけでは絞りきれないことがあります。
科目の中身計数理解テスト(四則逆算)簡単な四則演算を組み合わせた等式中の未知数を求める、迅速で正確な推理能力を見ます。
言語理解テスト(大意把握)1000文字程度のエッセイを読み、筆者の訴えたい趣旨を正確に判断する能力を測定します。
英語200語から400語程度の文章を読み、続く設問が文章の論理に照らして正しいかを判断します。
出典:日本エス・エイチ・エル 玉手箱Ⅲ
03TG-WEB
ヒューマネージ | 判断推理力・考察力ほか+
複数の検査を組み合わせて実施できる適性検査です。企業が必要な検査を選びます。
主な出題内容判断推理力(i9)考察力(C3)事務処理能力(J3)一般常識(P3)パーソナリティ(B5)
主な受検方式TG-WEB eye(AI監視)WEB方式テストセンターマークシート
見分ける手掛かり案内にTG-WEBと書かれているか。AI監視の案内があればTG-WEB eyeが候補です。企業がすべての検査や方式を使うわけではありません。
出典:ヒューマネージ TG-WEB ラインナップ
04GAB系
日本エス・エイチ・エル | 言語・計数・英語・性格+
言語と数値情報を扱う論理的推論能力と、パーソナリティを測る適性検査です。
主な出題内容言語(論理)計数(図表理解)英語(大意)パーソナリティ(OPQ)
主な受検方式Webテストセンター紙所要時間 計80〜90分
見分ける手掛かり英語はテストセンター方式のみと案内されています。玉手箱Ⅲと配信の仕組みが共通する場合があります。
科目の中身言語理解テスト(論理)400字から800字程度の主張をもった文章を読み、書き手が用意したロジックをどこまで正しく理解しているかを測定します。
計数理解テスト(図表理解)図表を理解する能力と、四則演算や百分率計算を正確に速く行う能力を測定します。
英語(大意)50〜80語程度の英文を読み、設問に対する解答を英語で選択します。テストセンター方式のみです。
出典:日本エス・エイチ・エル GAB
05CAB系
日本エス・エイチ・エル | 四則逆算・法則性・命令表・暗号+
ITエンジニアやデジタル人材のポテンシャルを測る適性検査です。ITやプログラミングの知識は問われません。
主な出題内容四則逆算法則性命令表暗号パーソナリティ(OPQ)
主な受検方式Webテストセンター紙所要時間 計72〜95分
見分ける手掛かり図形の法則性や命令表、暗号といった、ほかの検査では見かけない科目が並ぶ点。
科目の中身四則逆算等式中の未知数を求める問題を通して、おおよその答えを速く正確に求める能力を測定します。
法則性流れを持った図形群の中に潜む法則性を、速く正確に見分ける問題です。
命令表与えられた指示・命令を速く正確に記憶し、使いこなす問題です。
暗号表面に現れている事象から、背後に隠されている構造や関係を推理する能力を測定します。
出典:日本エス・エイチ・エル CAB
06SCOA
NOMA総研(日本経営協会総合研究所) | 基礎能力・パーソナリティ+
測る内容が異なる複数の検査で構成されます。2026年6月にSCOA-i2が加わりました。
主な出題内容基礎能力(SCOA-A)パーソナリティ(SCOA-B)ほか
主な受検方式WebテストセンターOLTC(遠隔監督)マークシート
見分ける手掛かり案内にSCOAと書かれているか。記号まであれば絞れます。すべての検査が同じ方式に対応するわけではありません。
出典:NOMA総研 SCOA総合適性検査
07CUBIC
株式会社CUBIC(総発売元) | 個人特性・言語・数理ほか+
個人特性分析と基礎能力検査を組み合わせて実施できる適性検査です。
主な出題内容個人特性分析(約15分)言語数理図形論理英語
主な受検方式Web実施範囲は企業ごとに設定
見分ける手掛かり性格に関する設問だけで終わる場合は個人特性分析のみ、5科目が出れば基礎能力検査も実施されています。
出典:株式会社CUBIC 基礎能力検査分析
08GPS-Business
ベネッセi-キャリア | 思考力・パーソナリティ+
思考力とパーソナリティを測る適性検査です。
主な出題内容批判的思考力創造的思考力協働的思考力パーソナリティ音声・動画問題
主な受検方式オンライン
見分ける手掛かり音声や動画を使う問題が含まれる点。音を出せる環境が必要になる場合があります。
出典:ベネッセi-キャリア GPS-Business
09eF-1G
イー・ファルコン | 4領域の設問+
4つの領域を測り、3群8タイプの人材タイプを判定する適性検査です。
主な出題内容4領域の設問
主な受検方式マルチデバイス中断・再開できる多言語対応
見分ける手掛かり中断して再開できる案内があるか。受検時に認証の手順が入る場合があります。
出典:イー・ファルコン 適性検査 eF-1G
10TAL
人総研 | 選択式・図形配置+
選択式の質問と、図形を配置する形式の問題で構成されます。
主な出題内容選択式の質問図形配置
主な受検方式Web
見分ける手掛かり図形を配置する形式の問題が含まれる点。
出典:人総研 適性検査TAL
11Talent Analytics(旧3Eテスト)
エン・ジャパン | 知的能力・性格・価値観+
知的能力と性格・価値観を可視化するオンライン適性検査です。前身は3Eテストです。
主な出題内容知的能力性格・価値観ストレス耐性
主な受検方式オンラインPCスマホタブレット
見分ける手掛かり案内にTalent Analytics、または3Eテストと書かれているか。
出典:Talent Analytics 受検の手引き
12ミキワメAI 適性検査
リーディングマーク | 性格・言語・非言語+
採用候補者向けのオンライン適性検査です。以前は「ミキワメ」の名称で提供されていました。
主な出題内容性格言語非言語
主な受検方式オンライン不正検知あり
見分ける手掛かり案内にミキワメと書かれているか。カメラやマイクの利用許可を求められる場合があります。
出典:ミキワメAI 適性検査(リーディングマーク)
13不適性検査スカウター
スカウター | 能力・資質ほか+
複数の検査を組み合わせて実施できる適性検査です。
主な出題内容能力資質ほか
主な受検方式企業ごとに設定
見分ける手掛かり案内にどの検査名が書かれているか。企業がすべてを実施するとは限りません。
出典:不適性検査スカウター 公式サイト
14TAP
日本文化科学社 | 受検案内で確認+
心理検査を手がける出版社が提供する、採用向けの総合適性検査です。
主な出題内容受検案内で確認
主な受検方式受検案内で確認
見分ける手掛かり案内にTAPと書かれているか。
出典:採用適性検査 TAP(日本文化科学社)
15デザイン思考テスト
VISITS Technologies | 記述式の2セッション+
課題を見つける力と、解決策を出す力を測る検査です。
主な出題内容創造セッション評価セッション記述式
主な受検方式オンライン各30分・計60分
見分ける手掛かり選択式ではなく、自分で文章を書く形式である点。
出典:デザイン思考テスト 公式サイト
採用で使われる適性検査は、この15種類だけではありません。BRIDGEなど、ほかの検査が案内される場合もあります。受検案内に書かれた正式名称を優先してください。
Webテストの受検方式
受ける場所と方法で整理します。すべての検査が4つの方式に対応しているわけではありません。
自宅で受ける
場所:自分で用意した場所。
端末:自分のパソコンなど。
監督:なしの場合と、カメラで監督される場合があります。
事前に確認:推奨端末、通信環境、中断したときの扱い。
専用会場で受ける
場所:運営側が用意した会場。
端末:会場の機材。
監督:あり。オンライン監督型が用意されている検査もあります。
事前に確認:予約の要否、会場と日時、持ち物。
企業の会場で受ける
場所:応募先企業のオフィスなど。
端末:企業が用意した機材、または紙。
監督:あり。
事前に確認:訪問日時、持ち物、面接など他の選考と同日かどうか。
紙で受ける
場所:指定された会場。
用紙:マークシートなど。
監督:あり。
事前に確認:筆記用具の指定、受検票の要否、集合時刻。
Webテストの対策方法
検査の候補が絞れたら、その検査に合わせて準備を進めます。
図4:対策の進め方
1対象の検査を絞る受検期限、志望度、同じ検査を使う企業数から優先順位を決めます。
↓
2出題形式を確認する例題を見て、問題の並び方、解答の入力方法、電卓の可否を把握します。
↓
3苦手な形式を見つける解けなかった問題と、自信がなかった問題を分けます。
↓
4時間を計って解く自力で解けるようになってから、時間を計って解き直します。
↓
5間違えた理由を残す解き方を知らなかったのか、計算を誤ったのか、時間が足りなかったのかを書き残します。
対象の検査を絞る
複数の検査を受ける場合は、受検期限、志望度、同じ検査を使う企業数を見て、優先順位を決めます。
期限が近い検査から着手するのが基本ですが、志望度が高い企業の検査や、複数社で共通して使われる検査を先に進めたほうが効率がよい場合もあります。
出題形式を確認する
最初にやることは、時間を計ることではなく、どんな形式で何を問われるのかを知ることです。
公式サイトや対策本の例題を見て、問題の並び方、解答の入力方法、電卓の可否を確認します。形式に慣れておくと、本番の案内画面を読む時間を短縮できます。
苦手な形式を見つける
この段階では時間を気にせず、解き方を理解して自力で解けるかを確かめてください。形式ごとに型がある問題は、型を覚えるだけで解けるようになることがあります。
時間を計って解く
1問あたりに使える時間を把握して、その範囲で解ききる練習に切り替えます。飛ばす判断も練習のうちです。分からない問題に時間を使いすぎると、後半の解けるはずの問題に手が回らなくなります。
間違えた理由を残す
書き残す理由は、次にやることが変わるからです。解き方を知らなかったなら解説を読み直し、時間が足りなかったなら時間を計る練習を増やす、というように切り分けてください。
性格検査は、能力検査のように正解を暗記するものではありません。受検画面の指示を読み、企業が好みそうな人物へ寄せるのではなく、日頃の自分の行動や考え方に近い回答を選びます。
回答の考え方は、就活の性格診断で落ちる?正直な答え方・性格検査の対策で詳しく解説しています。
Webテストを受ける前に確認すること
受検の直前に確認漏れがあると結果に影響します。条件は検査によって違うため、今回届いた受検案内の記載を最優先に、次の6つを確認してください。
受検前チェックリスト
受検期限
日付だけでなく時刻まで確認します。締切が何時に設定されているかは企業によって異なります。複数社を受けている場合は、期限の早い順に並べて把握しておくと管理しやすくなります。
使用端末
案内に書かれた推奨端末を確認します。スマートフォンに対応する検査もあれば、パソコンでの受検が必要な検査もあります。指定がある場合は、その端末を用意してください。
電卓と筆記用具
電卓を使える検査と使えない検査があります。案内に可否が書かれていることが多いため、そこを確認したうえで必要なものを手元に用意してください。
通信環境
途中で接続が切れたときの扱いは検査によって異なります。案内に再開の可否が書かれているか確認し、通信が安定した場所を選んでください。
本人確認
会場で受ける方式や、カメラで監督される方式では、本人確認書類やカメラの使用を求められることがあります。案内に指定があれば、何が必要かを事前に確認しておきます。
問い合わせ先
トラブルが起きたときの連絡先を控えておきます。企業の採用担当と、検査の運営会社のどちらに連絡するかは案内に書かれています。受検を始める前に確認してください。
複数社の締切をまとめて管理する方法は、ES締切の管理方法|複数社の提出期限を抜け漏れなく管理する仕組みづくりで解説しています。
Webテストの締切を企業ごとに管理する
複数の企業を受けていると、Webテストの期限や面接の日程が重なります。企業ごとの選考予定を1か所にまとめておくと、次に対応する選考を確認しやすくなります。
就活の締切カレンダーを見る
Webテストのよくある質問
+ Webテストは全部で何種類ありますか
固定された総数はありません。提供会社や検査の版、受検方式によって名称が分かれるためです。この記事では、就活で名前を見かける15種類を選んで紹介しています。
+ WebテストとSPIは同じものですか
同じものではありません。SPIは個別の適性検査サービス名です。就活では、SPIや玉手箱など、パソコンを使って受ける適性検査を広くWebテストと呼ぶことがあります。
+ URLだけでWebテストの種類は分かりますか
候補を絞れる場合はありますが、URLだけでは特定できない検査もあります。同じ提供会社が複数の検査を同じ仕組みで配信することがあるため、受検案内、受検場所、出題内容も確認してください。
+ テストセンターはWebテストの種類ですか
テストセンターは検査名ではなく、検査を受ける方式です。SPI以外にも、専用会場やオンライン監督のもとで受ける方式を用意している検査があります。
+ Webテストはスマートフォンで受けられますか
検査によって異なります。スマートフォンに対応する検査もあれば、パソコンでの受検が必要な検査もあります。企業から届いた案内の推奨端末を確認してください。
+ Webテストで電卓は使えますか
検査と受検方式によって異なります。過去の情報だけで判断せず、今回届いた案内と、受検を開始する前の案内画面を確認してください。
+ どのWebテストから対策すればよいですか
まず、直近で受ける検査の候補を絞ります。そのうえで、受検期限、志望度、同じ検査を使う企業数を見て優先順位を決め、対象となる検査の例題から始めてください。
まとめ
Webテストは、種類によって問題の形も受け方も違います。まず受検案内を読み、検査名が書かれているかを確認してください。
検査名が見つからない場合は、URL、受検場所、出題内容の順に見て候補を絞ります。候補が絞れたら、その検査に合わせた対策へ進んでください。