会社説明会の案内が届いたとき、何を準備して参加すればよいのか迷った経験はありませんか。「質問は用意しておくべきか」「服装自由と書かれていたら何を着るのか」。案内を読んだだけでは判断できないことがあります。
会社説明会では、企業と事業、募集職種、仕事内容、働き方、研修、配属が説明されます。ただ聞くだけの場ではなく、応募するかどうかを自分で判断し、ESやWebテストの期限や提出物といった、次の選考に必要な情報を持ち帰る場でもあります。
この記事では、参加前に見る項目、当日の流れ、服装・持ち物、対面・オンラインでのマナーを解説します。説明で分からなかったことの聞き方と、終了後に選考期限や提出物を記録する方法まで紹介します。
会社説明会では何をする?当日の説明内容
会社説明会は、企業が学生へ向けて事業・募集職種・働き方・今後の選考をまとめて説明する場です。説明を聞いた後に社員との質疑応答やアンケートがあり、ESやWebテストなど次の手続きが案内される場合もあります。
説明される内容は、大きく次の6つです。
- 企業と事業(事業領域、商品やサービス、顧客層)
- 募集職種と仕事内容(新卒1年目に担当する業務)
- 配属、勤務地、研修
- 働き方と制度(勤務制度、休暇、福利厚生)
- 社員の仕事の進め方(社員紹介や座談会)
- 今後の選考と提出物の期限
「会社説明会」「企業説明会」「採用説明会」などの呼び方に決まった区分はなく、中身は企業ごとに違います。名称だけで判断せず、案内に書かれた対象者と説明内容、当日の進行まで目を通します。
「説明会」「セミナー」「選考会」の読み分け
案内の名称は企業ごとに違います。名称より、案内に書かれた実施内容と対象者を読むほうが確実です。
| 案内に使われる名称 | よく示す内容 | 特に見るところ |
|---|---|---|
| 会社説明会・企業説明会 | 事業と募集職種の説明 | 参加が任意か条件か |
| 採用説明会 | 募集職種と選考フローの説明 | 提出物と期限 |
| 会社見学会・職場見学 | オフィスや現場の見学 | 集合場所、服装、所要時間 |
| 座談会・社員交流会 | 社員への質問が中心 | 質問方法と人数 |
| セミナー・仕事研究会 | 業界や職種の解説が中心 | 企業単独か複数社か |
| 説明選考会・選考会同時開催 | 説明の後に適性検査や面接 | 持ち物、所要時間、服装の指定 |
名称に「選考」が入っていなくても、同日に選考を行う案内はあります。所要時間が長いときは、実施内容をもう一度読み直します。
説明会と選考の関係は3つに分かれる
説明会の位置づけは、大きく次の3つです。どれに当たるかは、案内メールと募集要項の書き方から読み取れます。
企業と仕事の説明だけ
参加が応募・選考の条件
説明会と選考を同日に実施
参加条件と当日の実施内容は、案内メール・募集要項・採用FAQの3か所に分かれて書かれています。
掲載求人201件のうち、55件は説明会が選考フローに入っている
学生転職に掲載されている求人のうち、選考フローを公開しているもの201件を集計しました。
学生転職(gakuten.co.jp)掲載求人の選考フロー(学生に公開されているステップ)を集計。2026年10月時点。
説明会が選考フローの最初のステップとして組まれている求人は27件ありました。説明会が選考の一部として設計されている場合があるため、案内に「参加必須」「選考参加条件」と書かれていないかを、申し込む前に読んでおきます。
説明のみ
参加は任意。応募するかどうかは説明会の後に決める
参加が応募の条件
予約と参加の記録が残る形で申し込む
同日に選考あり
適性検査や面接が続くため、所要時間と持ち物を先に読む
まず読むのは案内メールの「参加条件」と「所要時間」、募集要項の選考フロー
3つは順番ではなく、企業ごとにどれか1つ。見分けるのは案内の書き方。
実際の選考フロー5例|説明会がどの位置に入るか
集計した201件から、説明会の入り方が異なる5つのフローを、掲載されている表記のまま並べます。同じ「説明会」でも、次に何が来るかで参加前に用意するものが変わります。
- 最も多い型 説明会のあとに適性検査説明会適性検査1次面接2次面接最終面接
説明会の次か、その先に適性検査が置かれている求人は55件のうち19件でした。説明会の案内が届いた時点で、テストの準備も始まることになります。
- 説明会と選考が同じ回説明選考会(説明会+適性テスト)一次面接(現場)二次面接(人事)三次面接(人事)最終面接(役員)
説明を聞いた流れでそのまま検査を受けます。説明会と選考を同じ回で行うと明記している求人は12件でした。所要時間が長くなるため、終了時刻を読んでから後ろの予定を決めます。
- 説明会の前に書類がある書類選考説明会一次面接二次面接最終面接内定
説明会より前に書類選考やES提出を置いている求人は5件でした。説明会の日程だけを見ていると、先に来る提出物を見落とします。
- 説明会と面談のどちらかを選ぶ説明会 or カジュアル面談一次面接二次面接テスト最終面接内定
企業の説明を聞く方法が2通り用意されています。日程が合わないときに、もう一方を選べるかを案内で確かめます。
- インターン選考の入口オンライン説明会適性検査(SPI)面接3daysインターン
インターンの参加にも説明会と選考が置かれます。説明会が入っている55件のうち、インターン参加を含むフローは12件でした。
出典:学生転職(gakuten.co.jp)掲載求人の選考フロー。ステップ名は掲載表記のまま。2026年10月時点。
5例に共通するのは、説明会の次のステップを見ておくことです。次が適性検査ならテストの準備、次が書類なら提出物の確認が、説明会の前に入ります。
説明会以外の入口がある求人を見る
選考の入口は説明会だけではありません。就活管理サービス「学生転職」で選考フローを公開している求人158件のうち、カジュアル面談や個別面談が入っているものが43件、そのうち14件は面談が1番目のステップです。説明会の日程が合わないときや、応募を決める前に話を聞いておきたいときの選択肢になります。
選考フローから求人を探す会社説明会の種類|1社単独・オンライン・録画の違い
会社説明会の形式は次の4つです。どれに当たるかで、会場までの移動を用意するのか、接続環境を整えるのかが変わります。
| 種類 | どのように参加するか | 事前に見ること |
|---|---|---|
| 1社単独の対面説明会 | 企業が指定した会場へ行く | 会場、受付場所、集合時刻、服装、持ち物 |
| 1社単独のオンライン説明会 | Web会議ツールへ接続する | 使用ツール、参加URL、表示名、カメラとマイク、質問方法 |
| 録画・オンデマンド説明会 | 配信された動画を各自で視聴する | 視聴期限、視聴完了の登録方法、視聴後のアンケート |
| 合同説明会 | 複数企業が出すブースを回る | 参加企業、タイムテーブル、予約の要否 |
録画・オンデマンド型は「視聴期限」と「視聴の記録」を先に見る
録画型は好きな時間に視聴できますが、視聴期限を過ぎると次へ進めなくなる。配信開始日と期限、視聴完了の登録方法は、案内が届いた時点で予定に入れます。
複数社の録画型を並行して視聴する場合は、期限が近い順に並べ替えて予定へ入れます。
どの形式へ参加するか迷ったとき
同じ企業が、対面とオンラインの両方で説明会を開くこともあります。応募を検討している企業なら、質疑応答のある形式を選ぶほうが、募集職種や配属について直接聞けます。
合同説明会の回り方
合同説明会は、複数の企業が同じ会場やオンライン上にブースを出す形式です。1社あたりの説明時間が短く、同じ時間帯に複数のブースが並ぶため、先にタイムテーブルを読んで回る順番を決めておくと、聞きたい企業を取りこぼしません。
| 比較項目 | 1社単独の説明会 | 合同説明会 |
|---|---|---|
| 1社あたりの時間 | 60〜120分程度の案内が多い | 15〜30分程度の案内が多い |
| 説明の範囲 | 事業、職種、働き方、選考まで一通り | 事業と募集職種の概要が中心 |
| 質問の仕方 | 質疑応答の時間に挙手やチャットで聞く | ブースの担当者へ個別に聞く |
| 予約 | 企業ごとに予約する | イベント全体の予約と、ブース単位の予約が分かれる場合がある |
| 当日の動き | 開始から終了まで同じ場所にいる | ブース間を移動する |
| 次の手続き | その場で案内される場合がある | ブースで単独説明会や選考の案内を受ける場合がある |
合同説明会を回る5つの手順
- 開始前
参加企業とタイムテーブルを読む
時間が重なるブースを先に見つけておく
- 開始前
回る企業を第1群と第2群に分ける
必ず行くブースと、時間が余ったら行くブースに分ける
- 開始前
予約が必要なブースを先に申し込む
ブース単位の予約があるイベントもある
- 当日
ブースでは募集職種と選考フローを聞く
短時間なので、採用サイトで分かることは聞かない
- 当日
ブースを出たらその場で要点を記録する
企業名、職種、次の手続き、期限の4つを書き留める
移動時間も1社分として数えておく
入場してから考えるのではなく、回る順番を決めてから入場する。
ブースで聞くこと・聞かないこと
1社あたり15〜30分程度です。採用サイトで分かることをブースで聞くと、それだけで持ち時間が終わります。
ブースで聞くとよいこと
- 募集職種ごとの仕事内容と、新卒1年目の業務
- この後の単独説明会・選考の予定と申し込み方法
- 選考フローと提出物の期限
- 説明で触れられた制度の対象職種
ブースでは聞かなくてよいこと
- 会社の沿革や従業員数(採用サイトに記載)
- 募集要項に書かれている初任給や勤務地
- 採用FAQに書かれている服装や持ち物
- その場で答えが出ない個別の選考結果
合同説明会で変わる4つの点
合同説明会で興味が残った企業は、その後に行われる1社単独の説明会や選考の案内を受け取れるかをブースで聞いておきます。合同説明会だけで応募先を決めきらなくて構いません。
会社説明会の準備|参加前に確認する8項目
案内が届いたら、次の8項目を上から埋めていきます。ここが埋まれば当日の準備はほぼ終わり。
案内が届いたら確認する8項目
- 開催日と開始時刻案内メール・採用マイページで見て、予定へ入れる
- 終了予定時刻案内メール・添付ファイル。後の予定と重ならないか見る
- 対面・オンライン・録画のどれか案内メール・採用マイページ。形式に合わせて準備を変える
- 会場または参加URL案内メール・添付ファイル。経路または接続方法を用意する
- 受付開始時刻または接続開始時刻案内メール・採用マイページ。案内された時刻へ合わせる
- 服装、持ち物、提出物案内メール・採用FAQ。企業が示す期限までに用意する
- 説明会後のアンケートや選考手続き案内メール・募集要項。期限を控える
- 遅刻・欠席時の連絡先案内メール・採用マイページ。当日すぐ見られるようにする
到着や接続の時刻に、全国共通の目安はありません。受付開始時刻や接続開始時刻が案内にあれば、その時刻に合わせます。
案内に次の選考が書かれていないときは、当日の最後に口頭で伝えられることもあります。終了前に聞き逃していないか注意します。
準備が間に合わないときの優先順位
案内が直前に届いた場合は、会場または参加URLと開始時刻、服装・持ち物の指定の3つを先に押さえます。企業の下調べは、その後で足りる範囲だけ行います。
参加の返信をするとき
案内メールに返信を求められている場合は、参加の可否・日程・氏名の3つが分かる形で短く返します。件名は変えずにそのまま返信します。
株式会社○○
採用ご担当者様
お世話になっております。
○○大学○○学部の△△△△です。
11月5日14時からの会社説明会に参加いたします。
当日はよろしくお願いいたします。
○○大学○○学部○○学科
△△ △△
電話:000-0000-0000
メール:aaa@example.com
マイページ上の予約で完了することもあります。その場合はメール返信が不要なので、案内に書かれた手続きが優先です。
企業について事前に見る5項目
採用サイトと募集要項で、次の5つを読んでおきます。公開情報を先に押さえておくと、説明会で新しく分かったことと、聞いても分からなかったことを切り分けられます。
企業研究そのもののやり方は就活管理のコツ・やり方|選考スケジュール・企業研究・ESを一括管理する方法にまとめています。
形式別に追加で見ること
対面説明会
オンライン説明会
オンラインは、前日までに一度ツールを立ち上げて、カメラとマイクが動くかを試しておきます。
会社説明会当日の流れ|受付から終了までの7段階
1社単独の説明会は、次の3つのフェーズで進みます。省かれる項目や順番は企業ごとに変わるので、当日の進行案内が最優先です。
- 前半開始〜15分
受付・オンライン接続と、当日の進行・終了時刻・質問方法の案内
- 中盤15〜60分
企業と事業、募集職種と仕事内容、働き方・研修・配属の説明
- 後半終了前20分前後
社員紹介と質疑応答、今後の選考と提出物の案内
次の選考の案内は後半に来ることが多い
所要時間の配分は企業によって変わる。終了予定時刻だけは開始時に控えておく。
受付から終了までの7段階
- 1. 受付・オンライン接続対面は受付で大学名と氏名を伝えて着席し、オンラインは指定URLへ接続します。着席や待機の案内を聞きます。名乗り方の例○○大学の△△です。本日の説明会に参加します。
- 2. 開会と当日の案内司会者が当日の進行、終了予定時刻、質問方法を案内します。アンケートや提出物があるかを聞き、終了時刻を控えます。
- 3. 企業概要・事業の説明事業領域、商品やサービス、顧客層が説明されます。主な顧客と、今後力を入れる領域を書き留めます。
- 4. 募集職種・仕事内容の説明募集職種ごとの仕事内容と、新卒1年目の業務が説明されます。応募する職種の業務範囲と、顧客との関わり方を聞きます。
- 5. 働き方・研修・配属の説明勤務地、初期配属、研修、勤務制度、福利厚生が説明されます。制度の名称だけでなく、対象となる職種や勤務地を確かめます。
- 6. 社員紹介・質疑応答社員が自分の仕事を話し、学生からの質問に答えます。会社の制度と、社員個人の経験を見分けて記録します。
- 7. 今後の選考と手続きの案内ES、Webテスト、面接、アンケートの予定が案内されます。提出物と期限を控え、その場で予定へ入れます。
説明を聞きながら取るメモの形
説明を聞きながら取るメモ(1社1枚)
終了後の書き起こしは、このメモをもとに行う
右の欄が、そのまま質疑応答で聞く内容になる。
説明を聞きながら記録する項目は、「分かったこと」と「まだ分からないこと」の2列に分けておくと、質疑応答で聞く内容がそのまま決まります。
会社説明会の服装・持ち物・マナー
服装は、企業からの指定が出発点です。決める前に案内の書き方を読む。
案内に書かれた服装の表記は?
最後は必ず企業の案内が優先される
決めるのは自分ではなく、案内の表記。どれに当たるかを先に読む。
オンライン説明会でカメラを使う場合は、上半身が映ることを前提に選びます。背景と照明も開始前に見ておきます。
服装の指定が分からず採用窓口へ尋ねる場合は、聞く内容を1点に絞ります。
問い合わせの例11月5日の会社説明会について、服装の指定がございましたらご教示いただけますでしょうか。持ち物は3つに分けて用意する
当日持っていくもの
出発前に見るもの
オンラインで用意するもの
履歴書、ES、印鑑、証明写真は、企業から指定された場合だけ用意します。説明会のみの開催では不要なこともあるので、案内メールと採用マイページで指定を探します。
対面・オンライン別の5つの場面
マナーは、説明を聞き取り、企業の進行を妨げないための行動です。場面ごとに、対面とオンラインで動きが変わります。
| 場面 | 対面説明会 | オンライン説明会 |
|---|---|---|
| 受付・接続 | 受付で大学名と氏名を伝え、案内された席に着く | 指定URLへ接続し、表示名を企業の指定へ合わせる |
| 端末と通知 | スマートフォンの通知音を切る | 通知音を切り、カメラとマイクを案内に合わせる |
| 説明中 | 私的な操作をせず、必要な内容をメモする | 録画や画面撮影を行わず、音声が重なったら一度止まる |
| 質疑応答 | 司会者の案内の後に挙手する | 企業が指定した挙手、チャット、質疑応答機能を使う |
| 終了時 | 終了案内の後に退室する | 終了案内の後に退出する |
到着時刻、名乗り方、カメラやマイクの設定は、企業の案内に従います。質問やお礼メールの扱いも、企業の案内しだいです。
オンラインで接続トラブルが起きたとき
接続が切れたら、まず再入室を試し、それでも入れないときに連絡します。説明の途中で切れても、入室し直せる設定になっていることが多くあります。
開始前に入室できるかを試しておくと、当日の対応は再入室だけで足りることが多くなります。
遅刻・欠席・キャンセルを連絡するとき
遅刻や欠席が分かった時点で、企業が案内している連絡先へ連絡します。連絡が早いほど別日程の余地が残る。伝える内容は次の4つです。
欠席・キャンセルの連絡(メール)
株式会社○○
採用ご担当者様
○○大学○○学部の△△△△です。
11月5日14時からの会社説明会に参加予定でしたが、
学内の必修科目の試験が同日に実施されることとなり、
参加できなくなりました。
直前のご連絡となり申し訳ありません。
別日程での開催予定がございましたら、ご案内いただけますでしょうか。
○○大学○○学部○○学科
△△ △△
電話:000-0000-0000
メール:aaa@example.com
当日に遅刻が分かったときの連絡(電話)
本日14時からの会社説明会に参加予定です。
乗車中の電車が遅延しており、到着が15分ほど遅れる見込みです。
到着後の入室方法をご指示いただけますでしょうか。
理由は事実を短く伝えます。長い説明より、到着の見込み時刻と、入室してよいかどうかを先に聞きます。
予約を取り消す手順
予約の取り消しは、申し込んだ経路と同じ場所から行います。メールで連絡する前に、予約画面に取り消しのボタンが残っていないかを先に見ます。
複数の就職情報サイトから同じ説明会に申し込んでいると、片方だけ取り消した状態になることがあります。申し込んだ経路を思い出せないときは、予約時の確認メールを検索します。
就活メール全般の件名や署名の形は就活メールの正しい書き方|件名・返信・締め・送信タイミングにまとめています。
会社説明会での質問の仕方
質問時間は、説明で分からなかった仕事内容、配属、勤務地、研修、働き方、選考手続きを聞くために使います。回数ではなく、情報がそろったかが基準です。
質問する前に見る4つのこと
- 採用サイトや募集要項ですでに説明されていないか公開情報で分かることに質問時間を使わずに済む
- 説明会の中で答えが出ていないか同じ内容を二度聞くことになる
- 登壇者が答えられる範囲か人事と現場社員で答えられる内容が違う
- 応募するか決めるために必要か必要でない質問を増やすと、聞きたいことが後ろに回る
質問するときの基本
- 1回に1つだけ質問する
- 必要な場合だけ前提を一文で伝える
- 企業が指定した質問方法(挙手・チャット・質疑応答機能)を使う
- 回答の後に自己PRを長く加えない
- 質問時間が終わったら進行に従う
オンラインでチャットを使う場合は、大学名と氏名を先に書いてから質問を1文で書くと、司会者が読み上げやすくなります。
チャットの書き方の例○○大学の△△です。募集職種の仕事内容について1点伺います。説明会で聞く質問例12件
採用サイトと当日の説明で答えが出ていない項目だけを選びます。
- 新卒1年目は、どのような業務から担当することが多いですか。入社直後の仕事の範囲
- 初期配属は、どのような情報をもとに決まりますか。配属の決まり方
- 配属希望を伝える時期と方法を教えてください。希望を出す手続き
- 研修後は、どのように仕事を覚えていきますか。研修から実務への移り方
- この職種では、顧客とどのような場面で関わりますか。顧客との接点
- 部署をまたぐ仕事では、どのように情報を共有していますか。仕事の進め方
- この職種の勤務地と転勤の範囲を教えてください。勤務地の条件
- 今日ご説明いただいた制度は、どの職種・勤務地が対象ですか。制度の適用範囲
- 職種ごとに選考フローや提出物は変わりますか。選考の違い
- 説明会後に選考へ進む場合、必要な手続きと期限を教えてください。次の手続きと締切
- 今後、力を入れていく事業領域を教えてください。事業の方向
- 入社前に学んでおくとよい分野はありますか。入社までの準備
制度の説明を聞いた後に「対象となる職種と勤務地」を聞く質問は、説明の内容を自分の応募職種に引き寄せるのに使えます。
説明会では聞かないほうがよい質問
聞いてはいけない決まりはありません。ただ、その場で答えが出ない質問は質問時間に向きません。言い換えれば、答えてもらえる内容になります。
| 向いていない質問 | 理由 | 言い換えると |
|---|---|---|
| 採用サイトに書かれている内容 | 説明会の時間を使わずに分かる | 説明で触れられた部分の対象範囲を聞く |
| 自分の選考結果や通過可能性 | その場では答えが出ない | 選考フローと提出物の期限を聞く |
| 登壇者が担当していない部署の細かい話 | 回答できる範囲の外にある | 「どの部署が担当されていますか」と先に確かめる |
| 一度に複数の内容を並べた質問 | 回答が途中で止まる | 1回に1つへ分ける |
| 自己PRが本体になっている質問 | 質問として扱われない | 質問だけを一文で伝える |
質問で迷った場合
面接での逆質問とは、聞く目的が違います。説明会では応募を決めるために足りない事実を聞き、面接では募集職種や選考段階に合わせた内容を聞きます。面接で実際に聞かれる内容は新卒の面接で聞かれること30選|答え方の骨組みと深掘り質問にまとめています。
説明会後にすること|選考期限の記録
終わったら、記憶が残っているうちに次の6項目を書き留めます。当日のうちに記録する。
説明会が終わったら書き留める6項目
- 企業名と説明会日企業名、参加した日、対面・オンライン・録画のどれか
- 仕事内容・配属・勤務地募集職種の業務、初期配属の決まり方、勤務地と転勤の範囲
- 研修と働き方研修の内容、勤務制度、制度の対象となる職種と勤務地
- 社員個人の経験として聞いたこと社員が自分の経験として話した内容
- まだ分からないこと説明と質疑応答でも残った疑問
- 次の手続き・提出物・期限ES、Webテスト、面接、アンケートの予定と締切
会社の事実と社員個人の経験を分ける
会社の制度や事実として記録する
- 初期配属の決定時期
- 勤務地と転勤の範囲
- 研修期間
- 選考期限と提出物
- 制度の利用条件
社員個人の経験として記録する
- 仕事を覚えるまでの流れ
- 相談した場面
- 入社前後で感じた違い
- 1日の過ごし方
- 配属先での役割
左は募集要項と照らし合わせられること、右はその人が経験した一例です。
社員の話は、その人が経験した部署や仕事での一例です。配属先や上司が変われば、仕事の進め方も変わります。制度として決まっていることと、個人の経験とを分けて記録しておくと、他社と比べるときに混ざりません。
説明会で聞いたことを選考で使う
説明会の記録は、志望動機や逆質問の材料になります。ただ「説明会に参加しました」だけでは中身になりません。聞いた事実と、自分が知りたかったことを結び付けて書きます。
| 使う場面 | 説明会の記録から使うもの | 書き方・話し方 |
|---|---|---|
| ESの志望動機 | 募集職種の業務、今後力を入れる事業領域 | 聞いた事実を1つ挙げ、自分の経験と重なる点を書く |
| ESの職種志望理由 | 新卒1年目の業務、顧客との関わり方 | 説明で分かった業務の範囲に合わせて書く |
| 面接の志望動機 | 初期配属の決まり方、研修から実務への移り方 | 「説明会で○○と伺い」と事実を置いてから、自分の考えを続ける |
| 面接の逆質問 | 説明会で残った疑問 | 説明会で聞いた範囲を前提に、面接段階で確かめたいことへ絞る |
| 複数社の比較 | 制度の対象職種、勤務地と転勤の範囲 | 同じ項目で並べ、条件の違いを見る |
社員個人の経験として聞いた話は、会社の制度として書かないように分けておきます。
応募方針を決める3つの選択肢
書き留めた内容をもとに、次の3つから選びます。説明会へ参加したことだけを理由に、応募を決めなくて構いません。
複数の企業を同じ基準で比べるなら就活の軸の決め方|ESと面接で聞かれたときの答え方、応募する企業が増えて締切を追いきれなくなったら就活の選考管理を楽にする無料ツール5選|選考漏れを防ぐ方法が参考になります。社員の話をもっと聞きたいときはOBとOGの違いとは?就活でのOB・OG訪問のやり方まで解説も参考になります。
説明会後のお礼メールは、どの説明会でも送るものではありません。企業からアンケートや返信を求められている場合はその指示に従い、質問が残っている場合は指定された窓口へ連絡します。
会社説明会に関するよくある質問
会社説明会は選考に含まれますか?
企業によって分かれます。学生転職の掲載求人のうち選考フローを公開している201件では、説明会・説明選考会がフローに入っているものが55件(27.4%)あり、うち27件は1番目のステップでした。案内メールと募集要項の選考フローを読めば、どちらかは判断できます。
会社説明会へ参加しないと応募できませんか?
応募条件にしている企業と、任意にしている企業の両方があります。案内と募集要項で「参加必須」「選考参加条件」の記載を探します。見当たらなければ、採用FAQか採用窓口へ問い合わせます。
会社説明会には何分前に到着・接続しますか?
企業が受付開始時刻や接続開始時刻を案内していれば、その時刻に合わせます。全国共通の「何分前」という目安はありません。オンラインは、前日までに一度ツールを立ち上げて入室できるか試しておくと当日あわてずに済みます。
服装の指定がない場合は何を着ますか?
案内メール、採用サイト、採用FAQの順に見ます。それでも判断できなければ、説明会へ参加しやすい清潔な服装を選ぶか、採用窓口へ尋ねます。なお「服装自由」は、スーツと私服のどちらか一方を指す全国共通の表現ではありません。
会社説明会へ履歴書やESを持っていきますか?
企業から指定されている場合だけです。説明会のみの開催では不要なこともあります。同日に選考を行う場合は、持ち物の指定が案内に書かれているので、案内メールと採用マイページを読んでください。
会社説明会で質問しないと不利ですか?
質問しなかったことだけで不利になるとは言えません。説明を聞いて疑問が解消していることもあります。応募するか決めるために、まだ分からないことが残っているときだけ質問します。
オンライン説明会ではカメラとマイクをオンにしますか?
ホストから案内があれば、それに従います。案内がなければ、カメラをオンにしてマイクをミュートにしたまま待機し、進行の指示を待つのが無難です。開始前にカメラとマイクが動くかを確かめておきます。
会社説明会に遅刻・欠席するときはどうしますか?
分かった時点で連絡します。伝えるのは、大学名と氏名、参加予定の説明会、現在の状況、別日程を希望するかの4つです。開始直前なら電話のほうが確実に届きます。無断欠席だけは避けます。
録画・オンデマンド型の説明会で気をつけることは何ですか?
視聴期限です。期限を過ぎると次の選考へ進めなくなる場合があります。配信開始日と最終日、視聴完了の登録方法、視聴後のアンケートやESの案内が続くかを、案内が届いた時点で確かめてください。
合同説明会と1社単独の説明会は、どちらへ先に参加したほうがよいですか?
順番の決まりはありません。業界や企業を広く見たい段階なら合同説明会、応募を検討している企業があるなら1社単独の説明会が、聞ける内容と時間に合います。合同説明会で興味が残った企業は、その後の単独説明会や選考の案内を受け取れるかをブースで聞いておきます。
説明会後にお礼メールは必要ですか?
どの説明会でも送るものではありません。企業からアンケートや返信を求められている場合はその指示に従い、質問が残っている場合だけ、案内された窓口へ連絡します。
会社説明会の予約をキャンセルするときはどうしますか?
申し込みに使った画面から取り消します。採用マイページ、就職情報サイト、企業の予約フォームのうち、申し込んだ経路を開いてください。取り消しに締切が設定されていて画面上から操作できない場合は、案内に書かれた連絡先へメールか電話で伝えます。取り消し後は、予約一覧から消えているか確認メールが届いたかを見ておきます。
会社説明会には何社くらい参加しますか?
決まった数はありません。応募を検討している企業の説明会と、業界や職種を広げるために見る説明会を分けて考えると、必要な数が決まります。参加した企業の情報を当日のうちに記録できる範囲に収めると、後からESや面接で使えます。
会社説明会の所要時間はどのくらいですか?
企業の案内に書かれた開始時刻と終了時刻で確かめます。説明のみの回と、適性検査や面接を同じ日に行う回では長さが変わります。学生転職の掲載求人では、説明会と選考を同じ回で行うと明記しているものが12件あり、この形式では終了時刻が後ろにずれます。終了時刻を読んでから、その後の予定を決めてください。
会社説明会の交通費は支給されますか?
企業によって分かれます。案内メールと採用サイト、採用FAQに支給の記載があるかを見てください。記載がなければ支給されない前提で交通手段を選びます。支給される場合は、領収書や経路の提出を求められることがあるので、案内に書かれた方法を当日までに確かめておきます。
まとめ
会社説明会では、企業の事業、募集職種、仕事内容、配属、働き方、今後の選考について説明を聞きます。参加前に、開催形式、日時、会場または参加URL、服装、持ち物、そして遅刻・欠席時の連絡先を押さえておきます。
学生転職の掲載求人では、選考フローを公開している201件のうち55件に説明会・説明選考会が含まれ、そのうち27件は1番目のステップでした。参加が選考の条件になっているか。
当日は、会社の制度と社員個人の経験を分けて書き留め、説明で分からなかったことだけを質問します。終了後は、ES、Webテスト、面接、アンケートの期限を予定に入れます。まず手をつけるのは、企業から届いた案内を開いて、開催形式と当日の持ち物を押さえることです。



