「就活っていつから始めればいいの?」と不安に感じていませんか。
結論から言うと、就活が本格的に動き出すのは大学3年の6月です。政府が示す解禁日は大学3年の3月ですが、実際にはその9か月前、サマーインターンの応募から始まっています。
ここからは、サマーインターンから内定式までの流れを28卒・29卒それぞれの年月に置き換えて追っていきます。月ごとのやること、業界別の前倒し、出遅れたときの逆算プランまで順に見ていきましょう。
大学3年の6月、サマーインターンの応募が始まる
いまの就活は、夏のインターンシップから動き出します。募集が出そろうのは6月ごろです。人気企業になると、この段階で適性検査やES、面接まで課してきます。
つまり、6月に応募するなら、4〜5月には自己分析とESの準備を終えている必要があります。これが「就活は大学3年の春から」と言われる理由です。
実際のデータもそうなっています。マイナビの調査では、2027年卒のうち約60%が、大学3年の7月を迎える前にインターンシップやキャリア形成活動へ参加していました。3年生の夏を迎える時点で、半数以上がもう動いている計算です。
とはいえ、焦らなくて大丈夫です。スタートの早さより、始めてからどう動いたかで差がつきます。学業や部活動、留学の都合で3年の冬から始めて、希望どおりの内々定にたどり着く学生は毎年います。出遅れというほどでもありません。ここから動けば間に合います。
就活はいつからいつまで?年間カレンダー
政府が示しているスケジュール
政府が企業側に求めている日程は、次の3つだけです。
出典:内閣官房「就職・採用活動に関する要請」
この通りに動く企業は、実は多くない
大学3年の3月から準備を始めると、自己分析・企業研究・ES作成・面接対策が、そのまま選考と同時並行になります。この会社を本当に受けたいのかを見極める時間は、まず取れません。
だからこそ企業側も、インターンシップを入口にして、解禁前から学生と接点を持つようになりました。これは制度上も認められた動きです。
縦軸は下の凡例の3グループ、横軸が月です。オレンジの帯が、解禁ラインより左に伸びているところが早期化しています。
※28卒・29卒で一般的に想定されるスケジュールです。企業・業界によって大きく異なります。
※業界によっては、この帯より半年以上早く動く企業があります(後述)。
28卒・29卒のスケジュールを西暦で見る
「大学3年の3月」という言い方だけでは、自分がいつ動けばいいのか掴みにくくなります。卒年ごとに西暦を当てはめると、以下のようになります。
28卒の人は、ちょうどサマーインターンの時期にいます。夏の募集を逃していても、10月からの秋冬インターンが次の入口になります。そこから3月のエントリー解禁まで、まだ5か月あります。
29卒の人は、多くの業界では大学3年の6月が最初の締切です。もっとも、メガベンチャーや外資のように大学2年の冬から動く業界もあります。それまでにガクチカとして話せる経験を1つ作っておけば、夏のインターンESで手が止まらずに済みます。
※政府の要請は毎年度あらためて決定されます。29卒以降の日程は変更される可能性があるため、その年の発表もあわせてご確認ください。
準備項目ごとに、何月から始めるか
「就活を始める」とひとことで言っても、中身は8つに分かれます。それぞれの開始月を28卒の年月に置き換えると、こうなります(29卒は1年後ろにずらしてください)。
いま何月かを見て、まだ手をつけていない項目があれば、そこから始めるのがおすすめです。
就活はいつ終わるのか
区切りになるのが、大学4年10月の内定日です。多くの企業がこの日に内定式を開きます。
もっとも、10月を過ぎても募集は続きます。夏採用・秋採用・冬採用を実施する企業は多く、通年採用に切り替えた企業も増えました。10月の時点で決まっていなくても、受けられる会社は残っています。
なぜ夏のインターンが本番になったのか
早期化の原因は、インターンシップ制度の変更
きっかけは、2025年卒からインターンシップが4つの型に分けられたことです。このうち5日以上の就業体験を伴うものが「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」です。ここで取得した学生の情報は、大学3年の3月以降の採用選考活動に使ってよいと定められました。
つまり、「インターンは採用と無関係」という建前が制度上なくなりました。企業からすれば、夏のインターンで見極めた学生を3月以降の選考にそのまま進められます。早期化の実態は、ここにあります。
出典:文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」
ガクチカに自信がないなら、対策より経験を1つ増やす
「もっと早く動くべきだった」と感じている人もいるかもしれません。とはいえ、いまから面接対策の本を読み込むより、話せる経験を1つ増やすほうが先です。
面接で聞かれる「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」は、特別な実績を披露する場だと思われがちです。実際に見られているのは、何に取り組み、どこでつまずき、どう対処したかという過程のほうです。
いまからでも間に合う打ち手は、次の3つです。
サークルでもアルバイトでも構いません。期間が長いほど任される役割が変わり、話せる材料が増えます。「1年続けた」と「3か月でやめた」とでは、面接で掘り下げられる深さがまるで違います。就活を理由にやめてしまうと、そのぶん話せる中身が薄くなります。
長期インターンやボランティアです。社会人と一緒に働いた経験は、そのまま志望動機の裏づけになります。「なんとなく興味がある」で終わっていた業界を、受けるかどうか判断できるようにもなります。
メモアプリで十分です。「今日はここでつまずいた」「あの言い方が刺さった」。この1行が、ESを書くときや面接の直前に役立ちます。記憶を頼りに思い出そうとすると、必ず抜け落ちます。
業界別の前倒しスケジュールと注意点
「6月解禁」が当てはまらない業界があります。以下は各社の採用サイトで確認した日程です。原則28卒の実績で、一部は27卒の実績(各項目に明記)です。志望業界によっては、大学2年の冬にはもう勝負が始まります。
※29卒は1年後ろにずらして読んでください。
業界ごとに、動き出す月が半年以上ずれます。志望業界が決まっているなら、自分の業界のところだけ読めば足ります。
メガベンチャー:大学2年の2月に受付が始まる
5業界でいちばん早いのがメガベンチャーです。
- サイバーエージェント「BREAKERS選抜」は2026年2月2日に受付開始。募集要項では下の学年からの応募も認めており、大学1〜2年生でも出せます
- 同社のインターンには合否が出ません。終わったあと、そのまま内定につながる選考に案内されます。5業界のなかで「内定直結」を明言しているのはここだけです
- リクルート「THE STORMING 2026」は選考直結、締切6月12日。データスペシャリスト職だけ11月4日と遅め
- DeNAは早期選考が9月末まで、本選考は10月から。夏インターンの案内は早期選考に進んだ人だけ
- LINEヤフーは夏インターンが5月25日で受付終了。冬は10月頃の募集予定
外資コンサル:インターンが応募プロセスに組み込まれている
外資コンサルの場合、インターンに行くかどうかという話ではなく、インターンそのものが選考です。
- マッキンゼーは夏選考が3月1日開始・5月31日締切、冬選考が6月1日開始・9月15日締切。募集要項に「インターンシップいずれか1回ご参加いただく必要がございます」とあり、参加しないと先へ進めません
- デロイト トーマツ コンサルティングは「Summer Job本番の合格者は、特別選考(最終面接)をご案内予定です」。通れば最終面接に直行できます。なお28卒からWinter Jobは廃止
- ベイン・アンド・カンパニーは冬インターンの応募期限が10月7日13:00。こちらも選考フローそのものにインターンが組み込まれています
外資金融:締切より先に枠が埋まる
外資系投資銀行は、締切日そのものより「先着順」であることのほうが重要です。
- J.P.モルガンの東京サマーアナリストは締切が1次8月24日/2次9月23日/最終10月19日の3段階。ただし「枠が埋まり次第クローズ」と書かれており、最終締切まで待つのは危険です
- 同社の投資銀行部門は、サマー終了時に2028年入社のオファーを出すと公式に書いています
- モルガン・スタンレーのサマー締切は2026年8月16日と9月27日の2回。フルタイム本選考は2026年9月開始と公式に告知されています
- ゴールドマン・サックスは国内学生向けの締切が6月18日、海外大生も含むAPAC枠が10月4日。国内枠のほうが3か月以上早いので注意
マスコミ:同じ業界で内々定が4か月ずれる
マスコミは業界内のばらつきが最も大きい業界です。
- 電通は冬選考のエントリーが10月中旬〜11月上旬、内々定は1月下旬〜2月(60名程度)。春選考は3月エントリーで内々定が5月下旬〜6月(同じく60名程度)
- 博報堂も「インターンシップにご参加された皆さまに、内々定直結型の早期選考をご案内します」。ただしワークショップのほうは選考直結ではないと、はっきり線が引かれています
- 朝日新聞はES締切が部門ごとに違い、記者1月13日/ビジネス1月23日/技術2月14日(27卒実績)。最終面接は3月
- NHKのES締切は4月2日(27卒実績)。電通の冬選考とは半年ずれます
つまり同じ「マスコミ志望」でも、電通の冬選考を狙うなら10月、NHKなら4月。まとめて対策することはできません。
総合商社:5社のなかで動き出す月が8か月ずれる
「6月解禁」のイメージが最も裏切られるのが商社です。27卒の実績で見ると、5社の入口はこれだけ離れていました。
この差の両端が、三井物産と伊藤忠商事です。「商社志望」とだけ決めて大学3年の春を過ごすと、秋には受けられる会社が減っています。
各社の選考フローや対策は28卒の総合商社対策にまとめてあります。
前倒し業界を受けるときに、必ず確認すること
ここは企業ごとにばらばらです。マッキンゼーと三井物産は参加が条件です。デロイトは参加すると最終面接に直行します。博報堂はインターンとワークショップで位置づけが分かれます。ここを確認しないまま夏が終わると、秋に受けられる企業が減ります。
外資系投資銀行はいずれも、先着順(rolling basis)だと公式サイトに書かれています。締切日を目標にすると、たどり着いたときには枠がありません。
サイバーエージェントの2月、マッキンゼーの3月、リクルートの6月、三井物産の10月、丸紅の1月。5社受けるだけで締切は12か月にわたります。
出典:サイバーエージェント/リクルート/DeNA/LINEヤフー/マッキンゼー/デロイト トーマツ コンサルティング/ベイン・アンド・カンパニー/J.P.モルガン/モルガン・スタンレー/ゴールドマン・サックス/電通/博報堂/朝日新聞社/NHK/三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅の各採用サイト。電通・朝日新聞・NHKの具体日程は27卒実績です。
出遅れた人の逆算プラン
遅く始まる人には、だいたい理由がある
スタートが遅れるのは、サボっていたからとは限りません。多いのは次の3パターンです。
どのパターンも、別のことに時間を使っていたから遅れただけです。焦って中途半端に手を出すより、区切りがついてから一気に進めたほうがうまくいきます。
大学3年の冬でも、4年の春でも、内々定は取れます。とはいえ、やる順番を組み替える必要があります。時間がない人が自己分析からじっくり始めると間に合いません。
大学3年の冬から始める場合
ポイントは2つです。業界を3つに絞ること。ESを1本ずつ完成させること。
志望動機は企業ごとに変える必要がありますが、自己PRとガクチカは使い回せます。この2本が完成していれば、3月に出せる社数がまったく違ってきます。
Webテストは対策本を1冊、3周するのが基本です。何冊も買い足すより、1冊を繰り返すほうが定着します。
大学4年の春から始める場合
この時期からは、受ける企業の探し方そのものが変わります。
- 通年採用・夏採用・秋採用の企業に絞ります。3月に一斉エントリーが始まる企業群を追いかけても、すでに枠は埋まっています
- 就活エージェントや逆求人サイトを使います。1社ずつ自分で探していると、それだけで数週間が消えます
- 1社ごとの準備に時間をかけます。数で押す戦い方は、この時期には成立しません
焦りが止まらないときは
焦りの原因は、たいてい「あと何か月残っているのか分かっていない」ことにあります。年間カレンダーに自分の卒年を当てはめて、残りの月を数えてみると、思っているより時間が残っているはずです。
そのうえで、最初にやることは軽いもので構いません。自己分析やESから入ると、たいてい手が止まります。気になる企業を1社ブックマークする、志望業界のニュースを1本読む。まずはそこからで構いません。
スケジュールは「立てる」より「管理する」が難しい
就活スケジュールそのものは、検索すればいくらでも出てきます。多くの学生がつまずくのは、その先です。
平均で26社にエントリーし、12社にESを出す
数字で見ると、どれくらいの量を抱えることになるかが見えてきます。
出典:キャリタス就活「2026年卒 就職・採用戦線総括」(26卒の平均)
平均的な学生でも、ESの締切が12本以上あります。説明会と面接を足せば、管理する予定はその数倍にふくらみます。前倒し業界を併願するなら、これが10月から翌年6月まで、8か月続きます。
エントリー社数が増えると、何が起きるか
- 締切に当日気づく。提出フォームのURLを探しているうちに、残り時間がなくなる
- A社の面接中に、B社用のメモを開いてしまう
- 設問が似ているES同士が混ざる。「志望理由」「ガクチカ」「自己PR」は問い方がほぼ同じなので、別の企業向けに書いた文章をそのまま送ってしまう
- 説明会と面接が同じ時間に入る
- なぜ応募したのか思い出せない。面接の直前になって、あわてて企業サイトを読み直すことになる
立てたスケジュールが機能しなくなる理由
原因は、予定とタスクが切り離されていることです。
カレンダーに「A社 一次面接」と入れただけでは、前日に何を準備するかがわかりません。予定は埋まっているのに準備は白紙、ということが起こります。ToDoリストに「逆質問を3つ作る」とだけ書いても、期限がわからなければ後回しです。
予定と準備をセットで持つ。ここだけ守れば、管理はそう簡単には崩れません。
就活管理のやり方
管理する項目は5つで足ります。増やすほど続かなくなります。
なかでも重要なのが「次にやること」です。各企業に必ず1つ置きます。空欄が続いている企業は、進捗が止まりやすいところです。エントリー社数が20社を超えたあたりから、この1行があるかないかで進み方に差が出ます。
続けるための運用ルール
続いている人は、凝ったツールを使っているわけではありません。更新するタイミングを固定しているだけです。
毎日3分
直近7日の予定を確認し、それぞれに準備ToDoを1つ入れる。企業ごとの「次にやること」を空欄にしない
面接直後3分
面接後メモを3行書く。ステータスを更新する。次のアクションを1つ置く
週1回15分
予定の抜けを埋める。提出済みのESは提出日と版を揃える。志望度が変わった企業は理由を1行残す
学生転職の選考管理機能
学生転職では、この5つの軸をすべて無料で管理できます。
- 選考スケジュール管理:締切と面接日程をまとめて管理できる
- 企業研究の管理:企業を登録すると、こちらで持っている情報が自動で入る。そこに自分用のメモを足していける
- ES管理:提出先・版・差分が整理しやすい
- 就活メモ:面接メモや振り返りが企業ごとに残る
管理だけで終わらないのも特徴です。自己分析・適職診断から、実際の応募、企業からのスカウトまで同じサービスの中でつながります。管理表は作ったのに応募まで進まない、という状況が起きにくいのが学生転職の利点です。
具体的な手順は「就活管理のコツ・やり方|選考スケジュール・企業研究・ESを一括管理する方法」にまとめました。
まとめ:何月に何が始まるか
就活の開始時期に正解はありません。とはいえ、何月に何が始まるかを知っていれば、やることは1つに絞れます。
- 大学3年の8〜9月(28卒は2026年):サマーインターンの本番です。参加していなくても、ここでESを1本仕上げておきます
- 大学3年の10月〜2月:秋冬インターンの募集期間です。商社・外資・マスコミは、ここで本選考が動き出します
- 大学3年の3月1日(28卒は2027年、29卒は2028年):広報解禁です。エントリーが一気に集中するので、予定と準備をセットで管理します
- 大学4年の6月1日:選考解禁です。面接と内々定が本格化します
- 大学4年の10月1日:内定日です。秋採用もあるので、ここで終わりというわけでもありません
まず1社、採用サイトを開く
志望業界を1つ選んで、そのなかの1社の採用サイトでエントリー開始月を調べる。ここまでやると、カレンダーが自分の予定表になります。
就活のスケジュールは、覚えておくより見返せるようにしておくほうが実用的です。締切が近づいたときに開ける場所を、1つ決めておくと安心です。
よくある質問
関連記事
【出典】就活スケジュール:内閣官房「就職・採用活動に関する要請」/インターンシップの類型・採用選考への活用:文部科学省・厚生労働省・経済産業省「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方」/大学3年7月までの活動参加率:マイナビ「2027年卒大学生キャリア意向調査」/プレエントリー社数:就職みらい研究所「就職白書2026」/エントリー社数・ES提出社数・内定取得社数:キャリタス就活「2026年卒 就職・採用戦線総括」/公務員志望者の民間併願率:マイナビ「2026年卒大学生 公務員のイメージ調査」/業界別の選考スケジュール:各社の新卒採用サイト(2028年卒向け。電通・朝日新聞・NHKは2027年卒実績)
※スケジュールは卒年ごとに変わります。本記事は28卒・29卒向けの内容です。志望企業の日程は、必ずその年の採用サイトで確かめてください。



