
「ESって何を書けばいいの?」「志望動機もガクチカも、どこから手をつけていいかわからない」。就活を始めたばかりの28卒の方にとって、エントリーシート(ES)は最初の大きな壁です。
ESは、書類選考を通過するための「最初の関門」。ここで落ちてしまうと、面接の機会すら得られません。
しかし、コツを押さえれば通過率は確実に上がります。
この記事では、ES初心者でも実践できる通過率を上げるための5つのコツを、具体的な例文とともに紹介します。
エントリーシート(ES)とは?履歴書との違い
ESとは、企業が独自に用意する応募書類のことです。履歴書が氏名・学歴・資格などの基本情報を記載するのに対し、ESは「あなたがどんな人間か」を文章で伝える書類です。
ESでよく聞かれる設問は、主に以下の3つです。
ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
志望動機(なぜこの会社を志望するのか)
自己PR(あなたの強みは何か)
企業によっては「あなたを一言で表すと?」「10年後のビジョンは?」といったユニークな設問が出ることもありますが、上記3つが書ければ大半のESに対応できます。
ESは企業ごとにフォーマットが異なるため、使い回しが難しい面もあります。しかし、ベースとなる文章をしっかり準備しておけば、企業ごとにカスタマイズするだけで済むようになります。
ES通過率を上げる5つのコツ
ここからは、ESの通過率を高めるための具体的なテクニックを5つ紹介します。どれも今日から実践できるものばかりです。
コツ1:結論ファーストで書く
ESで最も大切なのは、最初の一文で結論を述べることです。採用担当者は何百通ものESを読んでいます。冒頭で「何の話か」が伝わらないと、最後まで読んでもらえない可能性があります。
たとえば、ガクチカなら「私が学生時代に力を入れたことは、飲食店アルバイトにおける業務改善です」のように、テーマを一文で明示します。背景説明や時系列から始めるのはNGです。
志望動機も同様に、「御社を志望する理由は、〇〇という事業を通じて△△を実現したいからです」と最初に核心を述べましょう。
コツ2:具体的なエピソードと数字を入れる
抽象的な表現は、ESでは特に避けるべきものです。「頑張りました」「コミュニケーション力があります」では、読み手に何も伝わりません。
具体的な行動と、可能な限り数字を含めることが重要です。「リピート率を20%向上させた」「参加者を前年比1.5倍に増やした」のように定量的に表現すると、説得力が格段に上がります。
数字が出しにくい場合でも、「以前は〇〇だったが、△△に改善した」というビフォー・アフターの比較は効果的です。
コツ3:「なぜ」を深掘りする
ESで差がつくのは、行動の背景にある思考プロセスです。「アンケートを実施した」だけではなく、「顧客の不満の原因が特定できなかったため、まず現状把握のためにアンケートを実施した」のように、なぜその行動を選んだのかまで書きましょう。
面接官はESを読んだうえで「なぜそう考えたの?」と深掘りしてきます。ESの段階で思考プロセスを示しておけば、面接でも一貫した回答ができます。
コツ4:企業ごとにカスタマイズする
同じガクチカでも、志望企業によって強調するポイントを変えることが大切です。たとえば、チームワークを重視する企業にはチームでの協働場面を強調し、主体性を求める企業には自ら課題を発見して動いたエピソードを前面に出します。
企業の採用ページや求める人物像を読み込み、「この会社はどんな人材を求めているか」を理解したうえで、自分のエピソードの中から最も響く部分をピックアップしましょう。
使い回しのESは、読む側にはすぐにわかります。「この学生はうちの会社のことを調べていないな」と思われると、書類選考を通過するのは難しくなります。
コツ5:第三者に読んでもらう
書いたESは、必ず誰かに読んでもらいましょう。自分では論理的に書けたつもりでも、第三者が読むと意味が通じないことは珍しくありません。
読んでもらう相手は、就活経験のある先輩、キャリアセンターのスタッフ、同じ就活仲間など誰でも構いません。「内容が伝わるか」「読みにくい部分はないか」「もっと聞きたいと思う点はどこか」をフィードバックしてもらいましょう。
一人で完璧なESを書くのは難しいものです。他者の視点を取り入れることで、完成度は大きく上がります。
ES頻出設問の書き方ポイント
ガクチカの書き方
ガクチカは、STAR法(Situation→Task→Action→Result)で構成するのが基本です。Actionの部分が最も重要です。「何を考えて、どう行動したか」を具体的に書くことで、あなたの思考力と行動力が伝わります。
エピソードは派手でなくても大丈夫です。アルバイト、サークル、ゼミ研究など、日常的な経験でも「課題発見→行動→成果」のプロセスが語れれば十分です。
志望動機の書き方
志望動機は「なぜこの業界か」「なぜこの会社か」「入社後に何をしたいか」の3層構造で組み立てると、説得力が増します。自己分析で見つけた価値観と企業の特徴を結びつけることがポイントです。
「企業理念に共感しました」だけでは弱いので、具体的にどの事業・取り組みに共感し、それが自分のどんな経験や価値観と結びつくのかまで言語化しましょう。
自己PRの書き方
自己PRは「強み→それを発揮したエピソード→入社後どう活かすか」の流れで書きます。強みは「リーダーシップ」「分析力」「粘り強さ」など一言で言い切れるものを選び、具体的な経験で裏付けましょう。
注意したいのは、ガクチカと自己PRで同じエピソードを使い回さないこと。違う切り口から自分をアピールすることで、多面的な魅力を伝えられます。
ESでよくある失敗パターン
多くの就活生が陥りやすいESの失敗パターンを紹介します。提出前のチェックリストとして活用してください。
① 結論が最後にある
起承転結で書いてしまい、一番伝えたいことが文章の最後に来てしまうパターン。採用担当者は冒頭で内容を判断するため、結論は必ず最初に書きましょう。
② 抽象的すぎて印象に残らない
「チームワークを大切にしました」「コミュニケーション力を活かしました」のような漠然とした表現は、何百人もの候補者の中で埋もれてしまいます。具体的な行動と数字で差別化しましょう。
③ 話を盛りすぎている
ESで話を誇張すると、面接での深掘りで矛盾が生じます。ありのままの経験を丁寧に言語化するほうが、結果的に好印象を与えます。
④ 文字数が大幅にオーバーまたは不足
指定文字数の9割以上を埋めるのが理想です。文字数が少なすぎると「やる気がない」と判断され、オーバーすると「要点を整理できない」と思われます。
ES提出前のチェックリスト
結論が最初の一文に書かれているか
具体的なエピソードと数字が含まれているか
「なぜ」の部分(思考プロセス)が書かれているか
志望企業に合わせた内容になっているか
誤字脱字はないか
指定文字数の9割以上を埋めているか
第三者に読んでもらったか
ES管理は「学生転職」でスマートに

ESを複数企業に提出していると、「どの企業にどの内容を書いたか」「締切はいつだったか」がわからなくなりがちです。特に就活が本格化する時期には、10社以上に同時並行でエントリーすることも珍しくありません。
そこでおすすめなのが、就活管理アプリ「学生転職」です。
学生転職は、ES管理・面接スケジュール・企業研究メモ・選考進捗を一元管理できるプラットフォームです。
ESの下書きをメモとして保存しておけば、企業ごとにカスタマイズする際にいつでも参照できます。
すべての機能が無料で使えるので、ESの管理に困っている方はぜひ試してみてください。
ESの書き方でよくある質問(FAQ)
Q1. ESの文字数は何文字くらい書けばいい?
原則として、指定文字数の8割〜満杯を目安にしましょう。500字指定なら400〜500字、300字指定なら240〜300字が理想です。空きが多いと「熱意が薄い」「準備不足」と受け取られやすく、逆に詰め込みすぎると読みにくくなります。スカスカではなく「読み切れるサイズに収めた」と見える分量に整えられていることが、通過率の高いESに共通する特徴です。
Q2. ガクチカが「普通の経験」しかない時はどう書く?
採用担当は「何をやったか」より「どう考えて行動したか」を見ています。サークル・アルバイト・授業など平凡な題材でも、課題設定→行動→学びの流れを具体的に書ければ十分通用します。「特別な経験がない」と悩む前に、自分の中で工夫したこと・改善した数字を1つ思い出し、そこから逆算してSTAR法で組み立てましょう。
Q3. ESを企業ごとに書き分ける時間がない時の対処法は?
全文を書き換える必要はありません。「自己PR」「ガクチカ」は使い回しのベース文を作り、「志望動機」だけは企業ごとに必ず書き分けるのが効率的です。ベース文を1つ持っておけば、企業ごとの編集時間は1社あたり15〜30分で済みます。志望動機の冒頭1〜2文を企業の事業・価値観に合わせて変えるだけでも、採用担当の印象は大きく変わります。
Q4. ESを誰にも添削してもらえない時はどうすればいい?
添削相手がいない場合は、「翌日に自分で読み返す」だけでも効果絶大です。書いた直後は良く見えても、一晩置くと冗長な部分・抽象的な部分が明確に見えてきます。さらに音読すると、文章のリズムや不自然な接続詞にも気付けます。学生転職では、登録するだけで企業からのフィードバックを受け取れる仕組みがあるので、添削環境がない方も活用してみてください。
まとめ
ESの通過率を上げるために大切なのは、結論ファースト、具体性、思考プロセス、企業ごとのカスタマイズ、そして第三者チェックの5つです。
特別な経験がなくても、これらのコツを押さえれば通過率は確実に向上します。まずは一つの設問から書き始めて、少しずつブラッシュアップしていきましょう。完璧を目指すよりも、まず書いてフィードバックをもらうことが上達への近道です。



