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就活

就職留年とは?新卒扱い・費用・就職浪人との違い

就職留年とは? 卒業後も新卒採用に応募できる企業はある。就職浪人との違い、かかる費用、留年以外の選択肢を解説
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2分

就活がうまくいかないまま、卒業の時期が近づいてきた。そんなときに浮かぶのが「就職留年」です。

決める前に、確かめたいことが4つあります。不利になるのか、応募できる企業、増える費用、留年以外の選択肢です。

就職留年そのものが不利になる、という公的なデータはありません。ただし卒業してしまうと、応募できる企業は減ります。

学費も、多くの大学では1年分をもう一度払うことになります。時間が増えても、翌年度に内定が出るとは限りません。

※ この記事で扱うのは、就活を続けるために卒業時期を延ばす「就職留年」です。単位不足や体調で卒業が延びた場合の話し方は、面接で留年を説明する方法にまとめています。

就職留年とは

まぎらわしい言葉が3つあるので、先に整理します。

1就職留年

就職活動を続けるために卒業時期を延ばし、在学したまま翌年度の就職活動へ参加することを、一般に就職留年と呼びます。法令や大学制度上の正式名称ではなく、卒業時期を延ばせる条件や手続きは大学によって異なります。

2通常の留年

単位不足、卒業論文、病気などにより卒業要件を満たせず、在学期間が延びる状態です。大学の制度によっては、追加の納付が必要になります。金額や手続きは大学によって異なります。

3就職浪人

大学を卒業した後、正社員として就職せずに就職活動を続けることです。応募時は既卒者となります。大学の学費はかかりませんが、大学の設備や支援を引き続き利用できるかは、大学ごとに確認してください。

3つの立場を同じ項目で比べる
比較項目就職留年通常の留年就職浪人
いまの立場在学生在学生既卒者
卒業時期が延びる理由就職活動を続けるため単位不足、卒業論文、病気など(すでに卒業している)
大学へ追加で支払う費用大学の制度により発生する大学の制度により発生するかからない
面接で説明すること延ばした判断と、その後に変えた行動満たせなかった事情と、その後の対応卒業後の過ごし方と、就職活動の進め方

就職留年は就職に不利になるのか

就職留年をしたという事実だけで、選考から一律に外れるわけではありません。

就職留年は在学中の身分です。卒業見込みが出れば、新卒採用の枠にそのまま応募できます。書類上の立場は、留年していない学生と変わりません。

変わるのは、卒業してしまった後です。

卒業後も就職活動を続ける場合、応募先は「既卒者を受け付けている企業」に限られます。これについては、実際の数字があります。

71%
新卒採用枠で募集した企業のうち、既卒者の応募も受け付けていた
26%
既卒者は応募できなかった
43%
応募を受け付けた企業のうち、実際に採用に至った

厚生労働省が常用労働者30人以上の3,253事業所に聞いた調査です。この割合は5年前とほとんど変わっていません。2019年度の採用枠でも、応募可能が70%、採用に至ったのが46%でした。

よくある3つの思い込み
思い込み実際
卒業時期を延ばせば、必ず新卒として応募できる応募条件は企業ごとに違います。卒業年度の上限を設けている企業もあります
卒業したら、新卒採用には応募できない既卒者を受け付ける企業が71%あります
卒業時期を延ばせば、いまより良い内定が出る時間が増えても、行動が変わらなければ結果は変わりません
「卒業後3年」は努力義務で、守る義務はありません

国の指針には、既卒者が卒業後少なくとも3年間は新卒枠へ応募できるよう募集条件を設定すること、と書かれています。

ただし指針の本文は「講ずるように努めること」です。企業への義務でも、守らなかった場合の罰則でもありません。

2020年8月の調査では、既卒者の応募を受け付けた企業のうち、経過期間に上限を設けていないのは43%でした。1年を超えて2年以内までとする企業が29%あります。

「留年すると不利」を裏づける公的な数字はありません

就職留年をした人の内定率のような統計は、公的には存在しません。文部科学省の学校基本調査が、留年者数そのものを調べていないためです。

同じ調査で把握されているのは、中退した人と休学した人の数だけです。「留年すると内定率が◯%下がる」という数字を見かけても、公的な裏づけはありません。

裏を返せば、留年したこと自体が結果を決めるわけでもありません。面接で見られるのは、卒業時期を延ばした判断と、その後に変えた行動です。

「就職率98.0%」は、卒業者全体の数字ではありません

よく見かける98.0%は、就職を希望した人に対する割合です(令和8年3月卒・4月1日現在)。分母は卒業者全体ではありません。

77.0%
令和7年3月に大学の学部を卒業した584,304人のうち、就職した人の割合
42,120人
進学でも就職でもない人(7.2%)
4,784人
一時的な仕事に就いた人(0.8%)

卒業の時点で就職していない人は、毎年4万人以上います。就職留年を選ぶかどうかにかかわらず、珍しいことではありません。

卒業後も新卒採用に応募できるか

卒業後でも新卒採用へ応募できる企業はあります。卒業した時点で、すべての新卒採用から外れるわけではありません。

国の指針では、新卒採用にあたって、既卒者が卒業後少なくとも3年間は応募できるよう企業に努めることが示されています。

ただし、この指針は、応募受付を企業へ義務づけるものではありません。企業に努力を求めるもので、すべての企業への応募を保証する制度でもありません。

実際の応募条件は企業ごとに異なります。卒業年度だけで判断せず、志望企業ごとに最新の募集要項を見ておくのが確実です。

見る場所は2か所です。ほとんどの企業については、この2か所だけで判断できます。

① 採用サイトの募集要項で見る
  • 対象となる卒業年度:何年3月卒業までを受け付けるか
  • 卒業見込みの時期:応募時点で卒業見込みが必要か
  • 既卒者の応募可否:既卒者を新卒採用の枠で受け付けるか
  • 職歴の条件:就業経験があると応募できなくなるか
  • 再応募の条件:過去に選考を受けた人が応募できるか
② エントリー画面の選択肢で見る
  • 選べる卒業年度に、自分の年度が含まれているか
  • 既卒を選択できるか
  • 入社可能時期の選択肢が、自分の卒業時期と合うか
  • 応募したい職種が選べるか

募集要項に書かれていない条件が、エントリー画面の選択肢に表れることがあります。書いていないから応募できる、とは限りません。

2か所で判断できないときだけ、採用窓口へ聞く

上の2か所で判断できない場合だけ、採用窓口へ問い合わせます。志望度を伝えたり評価を聞いたりせず、応募資格だけを短く聞くのがおすすめです。次はGAKUTEN編集部が作成した文例です。

応募資格を確認するメールの文例
件名:新卒採用の応募資格について
株式会社〇〇
採用ご担当者様
初めてご連絡いたします。
〇〇大学〇〇学部の〇〇と申します。
貴社の新卒採用について、応募資格を確認したくご連絡しました。
現在は20〇〇年3月に卒業予定ですが、卒業時期を20△△年3月へ変更した場合も、貴社の新卒採用へ応募できますでしょうか。
募集要項を確認しましたが判断できなかったため、ご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
氏名
電話番号
メールアドレス

就職留年にかかる費用

留年しても学費が安くなる大学は、思っているより少数です。

学費の規程を公式サイトで確認できた19校のうち、留年や卒業延期でも通常どおり満額を納める大学が12校ありました。

残り単位に応じて減額する制度があったのは5校、履修した単位数で金額が決まる従量制が2校です。国立4校と公立2校は、いずれも減額の規定が見当たりませんでした。

まず前提として置いておくのは、1年分をもう一度払う金額です。減額制度が使えれば、そこから軽くなります。

1大学へ支払う費用

大学に納める費用は、次のような項目に分かれます。

  • 授業料:年額を満額払うのか、履修する単位数に応じて変わるのか
  • 施設設備費:在籍が続くあいだ発生するか。減額されないか
  • 実験実習費:所属学科で必要になるか
  • 保険料:学生教育研究災害傷害保険などの加入が続くか
  • 諸会費:学友会費、後援会費などが継続して必要か
  • 在籍料:卒業延期者向けに、授業料とは別の金額が設定されていないか
  • 減額制度:卒業に必要な残り単位が少ない場合に、減額される仕組みがあるか

残り単位が少なければ、満額を払わずに済むことがあります。制度を公表している5校の例です。

大学減額される条件何が減るか減らないもの
上智大学残りの単位が12単位以下授業料・教育充実費・実験実習費が、学期ごとに各2分の1在籍料30,000円と保険料は全額。申込は不要
立命館大学その学期の受講登録が8単位以下その学期の授業料が2分の1減額後の金額は公表なし
専修大学卒業要件の不足が20単位以下授業料が2分の1(21単位以上は全額)施設費と教育充実費は徴収しない
龍谷大学在学年数が学部4年を超える基本授業料+1単位あたりの登録料×登録単位数(上限は通常の授業料)施設費は年間50,000円の減額のみ
東海大学第9セメスター以降基本料+不足単位数×学部ごとの単位料学生会費・学園費などは別途

授業料が半額になっても、支払う総額が半額になるとは限りません。在籍料や保険料、諸会費はそのまま必要な大学があります。

制度は縮小する方向にあります。中京大学は2018年4月に、留年者と卒業延期者に対する減免を廃止しました。

神奈川大学も2026年度から特例措置を廃止し、履修登録単位数にかかわらず最高年次の学費を適用すると公表しています。

いま制度があっても、来年度も続くとは限りません。最新年度の学費規程を必ず見てください。

国立大学の授業料標準額
年額535,800円
省令で定められた標準額です。省令は1.2倍までの設定を認めており、東京大学は2025年度入学者から642,960円としています。
私立大学入学者の授業料平均
年額968,069円
令和7年度入学者の授業料平均です。留年時の追加納付額ではありません。
2奨学金が止まる可能性

見落としやすいのが奨学金です。

日本学生支援機構は、貸与奨学金と給付奨学金のどちらも、卒業延期が確定した場合は原則として「廃止」になると公表しています。

給付奨学金では、支給済みの金額の返還を求められることがあります。学業成績が著しく不良で、やむを得ない事由がない場合です。

学費が減額されても、奨学金が止まればその分だけ手元は苦しくなります。

在学中に受給している場合は、卒業時期を延ばす前に、大学の窓口で扱いを確認しておくことをお勧めします。

3在学中の生活費と、就職活動の費用

在学期間が延びれば、暮らしにかかるお金もその分続きます。実家から通う人と一人暮らしの人で、差が大きいところです。

在学が続くあいだ、かかり続けるもの
家賃食費交通費通信費教材費
就職活動そのものに使うもの
説明会や面接の交通費遠方の選考の宿泊費証明写真スーツやシャツの買い替え適性検査の会場までの移動

家賃は更新料が発生する時期に重ならないかまで見ておくと、あとで慌てずに済みます。

4得られたはずの収入

働き始める時期が遅れると、その期間に得られた可能性のある収入も判断材料になります。ただし、実際に請求される費用ではありません。大学への納付金や生活費とは別に考えてください。

1年分の目安を置いてみる

自分の大学の金額が分かるまでは、次の3つのどれに当てはまるかで見当をつけられます。

ケース1|減額制度がない私立大学

授業料の平均が968,069円、施設設備費の平均が172,550円です。合わせて年額およそ114万円になります(文部科学省、令和7年度入学者の平均額)。

ケース2|国立大学

省令の標準額は年額535,800円です。省令は1.2倍までの設定を認めているため、東京大学のように642,960円とする大学もあります。

ケース3|残り単位が少なく、減額制度が使える私立大学

授業料が半額になる大学であれば、授業料の部分は平均額の半分でおよそ48万円です。在籍料や保険料、諸会費はこれとは別に必要です。

ここに生活費と就職活動の費用が乗ります。家賃や交通費は、在学が続くあいだそのまま続きます。

金額の見当がついたら、負担する人と話す前に紙に書き出しておくと、話が早く進みます。

留年以外に残っている選択肢

卒業時期を延ばす前に、比べておきたい選択肢が5つあります。どれか1つを勧めるものではありません。就職留年と並べて見ることが目的です。

1現年度の採用を続ける

いまの卒業年度でも、募集が続いている企業があります。秋採用、冬採用、通年採用、追加募集といった形です。

就活のピークを過ぎたから求人がない、とは限りません。まずは応募できる求人が残っているかを、自分の卒業年度で検索して確かめてください。今から動く手順は就活に出遅れた人向けの最短ロードマップでまとめています。

2既卒として応募する

卒業したあと、既卒者として新卒採用に応募する方法です。国の指針では卒業後3年間の応募機会が示されており、既卒者を受け付ける企業があります。

ただし、すべての企業が該当するわけではありません。志望企業の募集要項で、既卒者の応募可否を1社ずつ確認します。学費がかからない点は就職留年との大きな違いです。

3現在の内定先を見直す

内定を持っている場合は、辞退を決める前に中身をもう一度見てください。

仕事内容配属の決まり方勤務地教育体制給与や休日などの働く条件

知名度だけで辞退を決めると、仕事内容や働く条件を十分に比較できません。一方、就職留年を避けるためだけに、仕事内容や条件へ納得できていない企業への入社を決めることも、慎重に考える必要があります。

4大学院へ進む

大学院進学では研究と学費の負担が増えます。就職時期を延ばすことだけを目的にせず、学びたいテーマや進学後の計画があるかを確認してください。

5休学する

在学期間を延ばす方法には、休学もあります。休学は大学ごとに扱いが違うため、次の5点を大学に確認してください。

費用:休学中の在籍料や授業料がいくらか
卒業時期:復学後、いつ卒業できるか
在学の上限:在学できる年数を超えないか
奨学金:受給が止まるか、返還の開始時期が変わるか
新卒採用の応募条件:休学した場合の卒業見込み時期で応募できるか
決める前に、第三者へ相談する

一人で決める前に、大学の窓口や費用を負担する人に話しておくことをお勧めします。相談できる先が4つあります。

大学のキャリアセンター
就職活動の進め方と、大学の手続きの両方を一度に聞けます。
新卒応援ハローワーク
卒業予定者と、卒業後おおむね3年以内の人が対象です。全国56か所にあり、就職支援ナビゲーターが担当者制で相談に乗ります。
家族
卒業時期を延ばすこと自体の相談相手です。
学費や生活費を負担する人
金額と期間を先に共有しておくと、話が途中で止まりません。
学生転職の求人検索
留年を決める前に、現在掲載されている求人を確認する

卒業時期を延ばす前に、現在応募できる募集が残っていないか確認してみてください。応募条件は、各求人の募集内容で確かめてください。

求人を確認する

決める前に確認する7つの質問

就職留年をした事実だけで、就職に一律に不利になるとは言えません。ただし、応募条件や選考での受け止め方は企業によって異なります。

理由を聞かれた場合に、卒業時期を延ばした判断と、その後に変えた行動を説明できるようにしておきます。

判断の前に確かめたいことを7つに分けました。見出しを押すと中身が開きます。答えにくい項目があれば、そこを先に確認すると判断しやすくなります。

1いまの卒業年度で応募できる募集を調べ尽くしたか
なぜ確認するのか
卒業時期を延ばす前に、いまの年度でまだ応募できる募集が残っていることがあります。秋採用、冬採用、通年採用、追加募集といった形です。
確認できていない場合にやること
自分の卒業年度で求人を検索し、応募できる募集が本当に残っていないかを確かめます。既卒者を受け付けている企業も、あわせて見ておきます。
2翌年度に受けたい仕事が決まっているか
なぜ確認するのか
応募先が具体的でなければ、卒業時期を延ばした後も企業選びの悩みが残る可能性があります。企業名だけでなく、職種、仕事内容、業界まで具体的に言えるかどうかが目安です。
確認できていない場合にやること
興味のある業界や職種をいくつか書き出し、それぞれについて「どんな仕事をするのか」「誰に対しての仕事か」を1行で説明してみます。書けないものは、まだ調べられていない分野です。
3今回の就職活動で見直す点が分かっているか
なぜ確認するのか
見直す点が分からないまま卒業時期を延ばしても、結果が変わるとは限りません。選考結果から確認できるのは、書類、適性検査、面接のどの段階で止まったかまでです。企業から具体的な説明がない場合は、原因を決めつけず、自分で見直せる箇所を探します。
確認できていない場合にやること
大学のキャリアセンターや新卒応援ハローワークで、応募書類と面接の受け答えを見てもらいます。自分だけで振り返ると、見直す点を思い込みで決めてしまいがちです。
4変える行動が決まっているか
なぜ確認するのか
見直す点が分かっても、具体的な行動にしなければ、次の選考へ反映できません。
確認できていない場合にやること
「もっと頑張る」で終わらせず、いつまでに、何を、どう変えるかを具体的にします。書けない項目は、まだ見直す点を絞り込めていないサインです。
5費用を負担できるか
なぜ確認するのか
卒業時期を延ばすと、大学への納付金や生活費に追加の負担が生じることがあります。誰がどこまで負担するかを決めずに進めると、途中で計画を見直すことになりかねません。
確認できていない場合にやること
費用計算カードで出した金額を持って、負担する人と話します。奨学金を利用している場合は、在学期間が延びたときの扱いを大学の窓口に確認します。
6卒業要件を満たせるか
なぜ確認するのか
就職活動に時間を使いすぎて、翌年度も卒業できないことがあります。就職活動と並行して、翌年度に卒業できる見通しを立てておく必要があります。
確認できていない場合にやること
残り単位、履修できる時間割、必修科目の開講時期を学生課で確認します。在学できる年数の上限も一緒に見ておきます。
7結果が保証されないと理解しているか
なぜ確認するのか
卒業時期を延ばしても、希望する内定が出るとは限りません。景気や採用計画は自分では動かせません。
確認できていない場合にやること
翌年度も希望する結果にならなかった場合の選択肢まで考えておくと、結果が保証されないことを含めて比較できます。既卒者として続けるのか、応募先の範囲を広げるのかを考えておくと、次の判断が早くなります。

見直す点の洗い出し方は自己分析の深掘り質問50選が参考になります。

7つすべてに答えられても、就職留年を選ぶべきという判定ではありません。ここまで確かめて、ようやくほかの選択肢と同じ基準で比べられる、という意味です。

就職留年を選んだ後の進め方

決めたあとは、次の順番で進めます。先に大学の手続きと期限を確認します。卒業予定時期が確定しないまま応募すると、企業へ正確な情報を伝えられないためです。

1
大学の手続きを確認する
学生課とキャリアセンターで、残り単位、追加の学費と納付期限、在学できる年数の上限、奨学金の扱い、卒業見込証明書の発行時期を確認します。
2
止まった選考段階を洗い出す
「内定が出なかった」で終わらせず、応募した企業と結果を一覧にします。書類、適性検査、面接のどこで止まったかが見えます。
3
応募先を決め直す
企業名だけでなく、仕事の内容、業界、勤務地、働き方まで選択基準を見直します。前と同じ選び方を繰り返さないためです。
4
止まった段階に絞って対策する
書類なら応募書類、適性検査ならWebテスト、面接なら受け答えの整理です。すべてを均等にやり直す必要はありません。
5
卒業要件を学期ごとに確認する
履修登録の時期と必修科目の開講時期を学期のはじめに確認し、学期の途中でも取得済み単位を見直します。

面接で留年を説明する方法

面接では、留年を無理に良く見せる必要はありません。共通するのは、卒業時期が延びた事実、理由、現在の状況を正確に伝えることです。面接で聞かれる内容そのものは新卒の面接で聞かれること30選にまとめています。

ただし、説明の中心は異なります。

就職留年では、卒業時期を延ばす前の就職活動で見直した点と、その後に変えた行動を説明します。単位不足や体調などによる通常の留年では、卒業時期が延びた理由、現在の卒業見込み、働くうえで影響することがあるかを中心に伝えます。

就職留年を説明する5段階
1
就職留年した事実
いつ、どういう形で卒業時期が延びたか
2
卒業時期を延ばす前の就職活動の状況
当時どのように就職活動を進めていたか
3
卒業時期を延ばした判断
自分がどう考えて決めたか
4
その後に変えた行動
判断のあと、実際に何を変えたか
5
現在の企業選びとのつながり
いま何を基準に応募しているか
補足:通常の留年を説明する場合
  1. 卒業時期が延びた事実
  2. 必要な範囲での理由
  3. 現在の卒業見込み
  4. 働くうえで影響することがあるか

すべてを長く話す必要はありません。まず事実と判断を簡潔に伝え、聞かれた内容に応じて、その後の行動を補足します。

これらは、GAKUTEN編集部が回答の組み立て方を示すために作成した架空例です。実在の学生の回答ではありません。自分の事実に置き換えてください。

就活開始が遅かった場合回答例を見る

動き出したのが本選考の開始後で、応募できたのは12社でした。知っている企業名から選んでいたため、仕事の中身までは調べられていません。志望理由を掘り下げられると、自分の言葉で答えられない場面が続きました。

そこで、企業選びからやり直す時間が必要だと考え、卒業時期を延ばしました。いまは応募前に、その会社の顧客は誰か、入社3年目が任される仕事は何かを、必ず調べるようにしました。

追加で聞かれる可能性がある質問
・12社はどうやって選んだのですか
・調べ方を変えて、見え方が変わった企業はありますか
内定を辞退した場合回答例を見る

1社から内定をいただきましたが、内定者面談で配属の説明を受けたときに、志望していた企画職ではなく、最初の3年は別の職種が中心になると分かりました。応募前に配属の仕組みを確認していなかったことが原因です。

辞退して卒業時期を延ばし、いまは応募前に、配属の決まり方と異動の頻度を先に聞きます。入社後に担当する可能性がある仕事まで理解したうえで、応募先を選んでいます。

追加で聞かれる可能性がある質問
・辞退を決める前に、企業へどこまで確認しましたか
・配属の決まり方は、どの企業でどう違いましたか
学業や体調で卒業が延びた場合回答例を見る

卒業研究の実験が想定より3か月長引き、同じ時期に体調も崩したため、必要な単位を期限までに取り切れませんでした。就職活動の準備も止まっていました。

いまは研究の予定を週単位で組み直し、面接に使える時間を先に確保しています。卒業に必要な研究を進めながら、働き方まで確認できる企業に絞って選考を受けています。

追加で聞かれる可能性がある質問
・卒業に向けた見通しは、いまどうなっていますか
・両立のために、以前から変えたことは何ですか
回答を作るときの注意点
  • 就職活動がうまくいかなかった事実を、別の理由で隠さない
  • 大学や企業への批判だけで説明を終えない
  • 環境要因がある場合は、事実とその後の対応を分けて伝える
  • 卒業時期を延ばした後に変えた行動を具体的に説明する
  • 有名企業へ行きたかったという理由だけで終わらせない
  • 体調の詳しい内容を無理に説明しない
  • 働くうえで配慮が必要な場合は、必要な範囲で伝える

就職留年のよくある質問

就職留年をすると就職で不利になりますか
就職留年という事実だけで、一律に不利になるとは言えません。応募条件や選考での受け止め方は企業によって異なります。理由を聞かれた場合は、卒業時期を延ばした判断と、その後に変えた行動を説明できるようにしておきます。
就職留年をすれば必ず新卒扱いになりますか
必ずではありません。在学中でも、企業が対象とする卒業年度と合わなければ応募できない場合があります。募集要項とエントリー画面で、自分の卒業予定時期が対象かを確認してください。
卒業後でも新卒採用へ応募できますか
卒業後の既卒者を、新卒採用で受け付ける企業はあります。国の指針でも、卒業後少なくとも3年間は既卒者も応募できるよう、企業に努めることが示されています。ただし、すべての企業への応募を保証するものではありません。
前回落ちた企業へもう一度応募できますか
再応募の扱いは企業によって異なります。同じ入社年度は再応募できない企業もあれば、別の年度や職種で応募できる企業もあります。募集要項や採用FAQに記載がなければ、採用窓口へ応募資格を確認してください。
就職留年は履歴書にどう書きますか
学歴欄には、在学している大学と実際の卒業見込み年月を記載します。「就職留年」という言葉を、学歴欄へ書かなければならないとは一律に言えません。面接で理由を聞かれた場合に、卒業時期を延ばした理由と現在の状況を説明します。
卒業単位をわざと残しても問題ありませんか
大学の制度を確認せず、就職活動のためだけに単位を残すことは勧められません。卒業要件、追加で必要な学費、在学できる年数、奨学金、卒業見込み証明書への影響を、大学の窓口へ確認してください。
就職留年はいつまでに決めるべきですか
全国共通の期限はありません。卒業判定、履修登録、学費納付、奨学金、内定承諾などの期限によって変わります。まず大学の教務窓口や学生課で、自分に関係する期限を確認してください。

まとめ

1
留年すれば有利になるわけではない

卒業後でも新卒採用へ応募できる企業があり、現在の卒業年度で応募できる募集が残っている場合もあります。

2
延ばす前に、応募条件と費用を確認する

志望企業の応募条件と、自分の場合に増える費用を先に確認します。

3
延ばした後に何を変えるかを具体化する

変える行動まで決めてはじめて、ほかの選択肢と同じ基準で比較できます。

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出典

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