一次面接は通過した。次は二次面接。ここで多くの就活生がつまずくのは、「一次と同じ準備でいいのか」が分からないまま当日を迎えてしまうことです。
二次面接は、一次面接とは見られているポイントが変わります。ガクチカの深掘り中心だった一次に対して、二次では志望動機やキャリアビジョンなど、自社とのマッチ度をはかる質問が増えます。しかも、一次を通過した学生だけが集まる場なので、同じ質問でも掘られる深さが違います。
この記事では、二次面接で何が見られているのかを整理したうえで、頻出質問7つの回答ポイントと例文、二次面接ならではの逆質問、当日までにやっておく対策までをまとめました。
二次面接とは?
二次面接の特徴
二次面接は、ひとことでいうと自社とマッチするか確かめるための面接です。
企業側としては、自社で長期的に活躍してくれる人材を見極めたいと思っています。そのために、自社の企業文化と、就活生の価値観がどれだけ合っているかを判断材料としているのです。
項目二次面接の位置づけ目的自社とマッチするか確かめるための面接時間30〜60分形式個人面接もしくは集団面接
30〜60分という時間は、一次面接より長めに取られることが多い長さです。一問一答で終わらず、ひとつの回答に対して理由や背景を重ねて聞かれる前提で組まれていると考えてください。
通過率はどれくらい?
通過率について、一般的には30〜50%前後といわれています。
競争が激化し通過率が低くなる可能性があるので、就活を控えた学生の皆さんは、しっかりと準備を進めて二次面接に臨みましょう。
一次面接と二次面接の違いとは?
一次面接は、ガクチカの深掘りが多いといわれています。
一方で、二次面接は志望動機やキャリアビジョンなど、自社とのマッチ度をはかる質問が多いです。
比較する軸一次面接二次面接質問の中心ガクチカの深掘り志望動機・キャリアビジョン見ているもの基本的な受け答え・人物像自社とのマッチ度深掘りの度合い比較的浅い本気度・一貫性・思考の深さまで必要な準備自己分析中心自己分析+企業研究
また、一次面接を通過した就活生のみが二次面接に訪れるため、一次面接よりも深堀りされることが多く、詰まってしまう就活生も多いでしょう。
深堀りすることで、面接官は「本気度」「一貫性」「思考の深さ」などを見ています。
必然的に一次面接よりもしっかりとした企業研究が求められるため、企業ごとの準備にも時間がかかります。
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二次面接では何が見られている?
評価基準とは?
企業は、就活生が「自社で活躍できるイメージがあるか」を見ています。
そのために、自社の企業文化を熟知している面接官が、就活生の原体験やそれに紐づく価値観を聞くことで「自社に合っているかな?」と考えているわけです。
NG回答・NG行動
今までの内容を踏まえたうえで、推奨しない行動があります。たとえば、次のようなものが挙げられます。
調べればわかることを質問する
どの会社にも当てはまる志望動機を話す
待遇面のことばかり質問する
一次面接と矛盾する回答をする
ひとことで表すと、「浅いな」と思われないようにすることが大事です。
二次面接での頻出質問と回答ポイント
自己紹介をお願いします
30秒から1分程度で、大学で勉強していることや趣味など、簡潔に紹介しましょう。無理にアピールすると慣れていない感があるので、自然な自己紹介が望ましいです。
例文
〇〇大学経済学部の〇〇と申します。大学ではマーケティングを学んでおり、ゼミでは消費者が商品を選ぶときの心理について研究しています。学外では飲食店でアルバイトをしており、新人スタッフの教育も担当しています。趣味は旅行で、友人と計画を立てて知らない土地を訪れることが好きです。本日はよろしくお願いいたします。
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当社を志望した理由を教えてください
自分の価値観と、企業の特徴で重なるところを見つけましょう。「魅力を感じた」だけで終わらず、なぜ自分がそう感じたのかまで説明することが大事です。
例文
貴社を志望する理由は、顧客ごとに異なる課題を整理し、ITを通じて業務改善を支援できる点に魅力を感じたからです。飲食店のアルバイトでは、スタッフによって引き継ぎ方法が異なることが課題でした。そこで、共有ノートの項目を統一した結果、連絡漏れを減らすことができました。この経験から、仕組みを整えることで人や組織の負担を減らす仕事に興味を持ちました。
同業他社ではなく、なぜ当社なのですか?
競合他社との違いを踏まえ、その企業でなければ実現しにくいことを示しましょう。他社を下げるのではなく、ポジティブに伝えることが大事です。
例文
顧客への提案から導入後の支援まで、一貫して関われる点に魅力を感じたからです。同業他社も調べましたが、貴社はサービスを提供して終わるのではなく、導入後も顧客の利用状況を確認し、活用方法を提案されています。私は、相手と長期的な関係を築きながら課題解決を支援したいと考えています。そのため、営業とカスタマーサクセスが連携し、継続的に顧客を支援する貴社の環境が、自分の目指す働き方に最も合っていると感じました。
学生時代に力を入れたことを教えてください
結果の大きさより、目標・役割・課題・行動・改善の過程が見られます。追加質問を受けても説明できる具体性を持たせることが大事です。
例文
飲食店のアルバイトで、新人スタッフの早期離職を減らすことに取り組みました。当時は教える内容が担当者によって異なり、新人が仕事を覚えにくい状態でした。そこで、①新人への聞き取りを行い、業務の手順とつまずきやすい点をまとめたチェックリストを作成しました。また、②勤務後に短い振り返りの時間を設け、質問しやすい環境を整えました。その結果、担当した新人5名全員が3か月以上勤務を継続しました。この経験から、相手の立場で課題を捉え、周囲を巻き込みながら改善する大切さを学びました。
あなたの長所・短所を教えてください
長所は具体的な経験で裏づけ、短所は改善のために取り組んでいる行動まで伝えましょう。仕事での再現性が伝わる内容にすることが大事です。
例文
長所は、相手の話を聞き、困っていることを整理できる点です。アルバイトでは、新人がどの作業で困っているのかを一つずつ確認し、教え方の改善につなげました。一方、短所は慎重になりすぎて、判断に時間がかかることです。現在は、取り組む前に期限と判断基準を決め、迷ったときは早めに周囲へ相談するようにしています。その結果、以前よりもスピードを意識して行動できるようになりました。
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あなたの強みを、当社でどのように生かせますか?
強みを述べるだけでなく、どの仕事や場面で、どのような行動を取り、どんな価値を出せるのかまで具体化することが大事です。
例文
相手の話を聞き、課題を整理する力を法人営業で活かしたいです。顧客の要望をそのまま受け取るだけでなく、現在の業務や困っている背景まで伺うことで、本当に必要な提案ができると考えています。アルバイトでも、新人の「仕事が難しい」という言葉を細かく聞き取り、具体的な原因を見つけて改善につなげました。入社後も、顧客との対話を重ねながら、まだ言葉になっていない課題まで見つけられる営業を目指します。
入社後にやりたいことを教えてください
成長したいではなく、どの事業や職種で、なぜそれをやりたいのかを伝えましょう。現時点の仮説でも、理由があれば問題ありません。
例文
入社後は法人営業として、顧客の業務課題に合ったサービスを提案したいです。まずは商品知識と営業の基礎を身につけ、顧客の業界や業務を正しく理解できるようになりたいと考えています。そのうえで、決められた商品を案内するだけではなく、顧客自身も気づいていない課題を整理し、社内の関係部署と連携しながら解決策を提案できる営業を目指したいです。
3年後・5年後・10年後のキャリアビジョンを教えてください
将来を正確に予測することではなく、目指す方向を説明する質問です。会社で得られる経験と自分の目標をつなげましょう。
例文
3年後には、商品知識と営業経験を身につけ、担当する顧客から最初に相談していただける営業になりたいです。5年後には、より複雑な課題を抱える顧客を担当し、社内の開発部門やカスタマーサクセスと連携しながら提案を進めたいと考えています。10年後には、自分が成果を出すだけでなく、後輩の育成やチームづくりにも関わり、組織全体で顧客により良い提案ができる環境をつくりたいです。
二次面接のための対策
自分のやりたいことを整理する
職種名だけで考えず、過去の原体験に基づいて、「〇〇したい」を見つけておくことが大事です。
面接官からは「なぜそう思ったのか?」も必ず聞かれるので、原体験を用意しておくことは必須です。
会社の方向性を調べる
採用ページだけでなく、事業内容・中期経営計画・社員インタビューなどを確認し、会社が今後力を入れる領域まで把握しましょう。
また、実際にOB・OG訪問を行い、生の声を聞くことも大事です。
ここで調べる時には、仮説として「やりたいこと」を考えた上で、合致する特徴を意識してリサーチすると効率的です。
やりたいことと会社の方向性が一致しているか確認する
自分の目標を会社に合わせるのではなく、両者が重なる部分を見つけましょう。
「やりたいこと」という自分の価値観と、それを実現するための「会社の方向性」が合致するところを言語化することが大事です。
たとえば、自身のやりたいことが「新規事業開発」なら、新規事業の立ち上げに積極的な会社を志望するべきです。
一方で、行きたい会社を軸に考えるときも、その会社が新規事業に取り組んでいるかをきちんと調べ、その点に興味がある旨を面接で伝えられるように準備することが大切です。
二次面接ならではの逆質問
逆質問のポイント
二次面接では、入社後に担当する仕事・評価される行動・配属部署の特徴など、実際に働く姿を具体的にするための質問をしましょう。
企業サイトを見ればわかる内容ではなく、現場で働く面接官だからこそ答えられることを聞くのがポイントです。
この職種で活躍している若手社員には、どのような共通点がありますか?
活躍している社員に共通する行動を知ることで、その企業が若手社員に期待していることを理解できます。求められる能力だけでなく、仕事への向き合い方まで聞けると、入社後に自分が意識すべきことも明確になります。
回答を受けた後は、「その姿勢が特に求められるのは、どのような場面でしょうか」「若手のうちから身につけるために、意識すべきことはありますか」などと掘り下げるとよいでしょう。
入社後3年ほどで、どのような経験やスキルを身につけることが期待されていますか?
入社後の数年間で任される仕事や、会社が若手社員に求める成長を確認する質問です。
研修制度や配属先を聞くだけでなく、どのような経験を積み、どの程度まで一人で仕事を進められる状態が期待されているのかを確認すると、入社後のキャリアをより具体的にイメージできます。
回答を聞いた後は、「その段階に到達するために、1年目から特に意識したほうがよいことはありますか」などと質問すると、入社後の働き方を現実的に考えていることも伝えられます。
今後、こちらの部署で特に必要になる知識やスキルは何だとお考えですか?
事業環境の目指す方向を踏まえて、今後どのような人材が必要になるのかを確認する質問です。現在の業務に必要な能力だけでなく、将来的に知識やスキルを聞くことで、部署の課題についても理解を深められます。
回答を受けて、「入社前から学んでおくとよいことはありますか」「実際の業務では、そのスキルをどのような場面で使いますか」と掘り下げれば、入社に向けて準備しようとする姿勢も示せます。
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よくある質問
キャリアプランをどこまで具体的に話すべきですか?
3年後までは比較的具体的に、5年後以降は方向性として話せればよいでしょう。部署名や役職まで断定する必要はありません。
入社後にやりたいことが決まっていない場合はどう答えればよいですか?
やりたい仕事が確定していなくても、興味のある領域や解決したい課題、その理由を伝えればよいです。「特にありません」で終わらせないことが重要です。
5年後・10年後の将来像が分からない場合はどうすればよいですか?
長期的にやりたいことである「キャリアビジョン」から逆算し、そのために「担いたい役割」「身につけたいスキル」から将来像を考えましょう。変化する可能性も含めて、現時点の仮説として伝えられれば問題ありません。
最後に
二次面接では、特別にうまい回答をする必要はありません。
頻出質問への回答を深掘りし、過去の経験・志望理由・入社後にやりたいことで一貫性をもたせることが、最も重要であるといえます。
しっかりと自身のこれまでの経験を見つめて、価値観を整理し、企業の特徴と重なるところを探してみてください。
とはいえ、企業ごとに志望動機とキャリアビジョンを組み立て直すとなると、どの企業がどの選考段階まで進んでいるのか、次の締切がいつなのかを見失いがちです。選考状況を1か所にまとめておくだけで、二次面接の準備に使える時間は増えます。




