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就活の面接で使える長所・短所一覧|答え方の型と言い換え早見表

面接で使える長所・短所の一覧と答え方
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3分

「あなたの長所と短所を教えてください」。就活の一次面接でよく聞かれる質問です。

ところが、いざ答えようとすると手が止まります。長所を言えば自慢に聞こえないか気になりますし、短所を正直に言えば落とされそうな気もします。かといって、嘘をつくのも気が引けます。そもそも自分の長所が何なのか、はっきり言える人のほうが少ないのではないでしょうか。

先に結論をお伝えします。面接で嘘をつく必要はありません。本当の自分の短所をいくつか書き出したうえで、その中から仕事で致命的にならないものを選べば十分です。長所も同じで、特別に立派なものを用意する必要はありません。難しく考えず、まずは候補を見つけるところから始めていきましょう。

面接で使える長所・短所一覧【早見表】

まずは候補を探すところから始めます。左の長所に心当たりがあれば、右がそのまま短所の候補になります。

長所短所として出やすい面
計画性がある急な変更に弱い
行動力がある考える前に動いてしまう
責任感がある一人で抱え込みやすい
慎重に判断できる決断に時間がかかる
協調性がある自分の意見を主張するのが苦手
傾聴力がある自分から発信するのが苦手
リーダーシップがある押しが強い
品質にこだわれる完璧主義
継続力がある引き際の判断が遅い
好奇心旺盛飽き性

ここに自分の言葉がなければ、このあとの「長所20選」「短所20選」を見てください。仕事での活かし方と、短所ごとの改善行動まで載せています。

なお、長所と短所を必ずペアにする必要はありません。関連づけられると話が一貫しやすい、というだけです。実際の自分と合わないものを無理に結びつけなくて大丈夫です。

長所・短所の答え方

先に、面接官がこの質問で何を見ているかを押さえてから、答え方の型に入ります。

面接官が長所・短所を聞く理由

企業が長所・短所を聞く理由は、主に次の4つです。

①自分を客観的に見られているか

自分の得意・不得意を把握できている人は、社会に出てから「この仕事は強みが活きる」「ここは苦手だから早めに相談しよう」と判断できます。

見られているのは長所の中身そのものより、それを根拠つきで語れているかです。「周りからよくこう言われます」「この経験で痛感しました」と事実で裏づけられると説得力が出ます。

②入社後も同じように力を発揮できるか

長所の質問は、突き詰めると「その強みは、うちの会社でも再現できますか?」という問いです。

一度きりの成功ではなく、複数の場面で出ている性質なら、入社後も再現されると考えてもらえます。そのため「他の場面でもありますか?」と深掘りされます。新卒採用では入社後の活躍可能性も見られるので、学生時代の長所が仕事でどう活かせそうかまで話せると伝わりやすくなります。

③弱いところに手を打っているか

短所の質問で見られているのは、短所そのものではありません。弱点を自覚して、対処しようと動いているかです。

仕事では想定外のことが起きます。「自分はここが弱いから、こう工夫する」と自力で手を打てる人は、入社後も伸びると判断されます。逆に「性格なので仕方ないと思っています」で終わると、そこで止まる人に見えてしまいます。

短所を聞かれたら、短所の告白ではなく改善行動のプレゼンだと捉え直すと、答えやすくなります。

④社風・配属先と合っているか

どれだけ優れた長所でも、その会社で活きなければ意味がありません。チームで動く社風の会社に「一人で黙々と進めるのが得意」と答えれば、長所であっても評価されにくくなります。

長所・短所は、企業や配属先との相性を確認する材料のひとつにもなります。これは学生側にとっても同じです。相性を確かめ合う場だと考えておくとよいです。

自己PR・ガクチカとは見ている場所が違う

質問見られているもの
自己PR企業に提供できる能力・スキル(企業目線)
ガクチカ目標に向かうときの行動特性
長所・短所人柄・性格(自分目線)

自己PRとガクチカが「何ができるか」を見る質問なのに対し、長所・短所は「どういう人か」を見る質問です。そのため、実際以上に良く見せようとするより、正確に伝えるほうが効果的です。

長所と短所では型が違うので、分けて覚えておきましょう。

長所の答え方|結論 → 経験 → 入社後の3ステップ
  • ① 結論「私の長所は◯◯です」

  • ② エピソード「◯◯を発揮して△△に取り組み、□□という結果になりました」

  • ③ 活かし方「この◯◯を活かして、御社では△△という形で貢献したいです」

① 結論を最初に伝えます。エピソードから話し始めて最後に「……というのが私の長所です」と締めると、面接官が途中で要点を見失ってしまいます。

② エピソードは具体的に伝えます。数字にできるものがあれば入れると、具体性が一気に上がります。「頑張りました」より「3ヶ月で」「20人のメンバーを」のほうが、聞く側は状況をつかみやすくなります。

ただし、数字を無理に作る必要はありません。数えられる経験ばかりではないからです。次のようなものでも十分に具体性は出ます。

  • 第三者から言われたこと:「店長から『君に任せると安心だ』と言われるようになりました」

  • 担っていた役割:「5人チームの進行役を1年間続けていました」

  • 実際にやっていた行動:「毎週金曜に進捗をまとめて共有していました」

  • 以前との変化:「以前は毎回出ていた確認漏れが、ほとんどなくなりました」

③ 入社後の活かし方まで伝えます。ここを飛ばしてしまう人が多いのですが、②は学生時代の話です。それが仕事でも再現されるという橋は、自分でかけてあげるのがコツです。

短所の答え方|結論 → 自覚した経験 → 改善行動 → 現在の4ステップ
  • ① 結論「私の短所は◯◯なところです」

  • ② 自覚した経験「△△のとき、◯◯が原因で□□という失敗をしました」

  • ③ 改善行動「そこで、××をするようにしました」

  • ④ 現在「その結果、今は◇◇できるようになっています」

長所の型に「改善行動」と「現在」が加わって4ステップになります。

③の改善行動は「心がけ」ではなく「行動」で伝えます。ここでつまずいてしまう人が多いところです。

言い方聞こえ方
NG意識するように心がけています何もしていないのと区別がつかない
OK毎回の会議で最低1回は自分から発言すると決めて参加しています行動が具体的で、続いていることが伝わる

「心がけています」で終わると、たいてい「具体的には何を?」と聞き返されます。最初から行動のかたちで答えるのが正解です。

④ 成果が出ていなくても大丈夫です。見られているのは結果より、自覚 → 対策 → 実行のサイクルを回せるかどうかです。「まだ道半ばですが、今は◯◯を続けています」で伝わります。

話す長さの目安

回答時間に決まった正解はありません。指定がなければ、まずは1分前後で要点を話せるように準備しておくと安心です。面接官から深掘りされたら、その質問に合わせて具体的な内容を足していきましょう。

緊張すると早口になる人が多いので、原稿ができたら一度声に出して、実際にどれくらいかかるか確かめておくと安心です。

面接で使える長所20選

自分の長所を探すときは、いきなり考え込む必要はありません。先に言葉のリストを見て、当てはまるものを選ぶほうが早く進みます。

3列目は伝え方の例です。以下は言い方の例なので、数字や結果は、自分が実際に経験した内容への置き換えが前提です。

対人に関する長所
長所仕事での活かし方伝え方の例
協調性がある立場の違うメンバーとも同じ目標に向かえる意見が割れた場面でも、双方の言い分を聞いて着地点を探してきました
コミュニケーション力がある認識のズレを防ぎ、報連相を滞りなく回せる相手の理解度に合わせて言葉を選び、伝え漏れを防いできました
傾聴力がある相手の要望の背景まで汲み取り、信頼を築ける相手が言葉にしていない不満まで聞き出し、改善につなげました
気配りができる周囲の状況を見て先回りして動ける手が回っていない人に気づき、頼まれる前に動いてきました
面倒見が良い後輩の育成を任せられ、チーム全体を底上げできる新人が定着するまで伴走し、辞める人を減らしました
リーダーシップがある目標を示してチームを引っ張り、成果まで導ける目的を全員に共有し、役割を割り振って目標を達成しました
思考に関する長所
長所仕事での活かし方伝え方の例
計画性がある締切から逆算し、余裕を持って進められる締切の2週間前に完成させ、推敲の時間を確保しました
論理的思考力がある複雑な課題を分解し、筋道を立てて説明できる漠然とした課題を3つに分解し、優先順位をつけて手を打ちました
慎重に判断できるリスクを事前に洗い出し、トラブルを防げる起こりうる問題を先に想定し、代替案を用意して臨みました
リスク管理ができる想定外の事態にも準備した対応で動けるトラブルを3つ想定し、それぞれの対処を決めてから着手しました
品質にこだわれる任された成果物の水準を落とさない提出前に必ず第三者の視点で見直し、ミスを防いできました
行動に関する長所
長所仕事での活かし方伝え方の例
好奇心旺盛新しい知識や技術を自分から取りに行ける未経験の分野でも自分で学び、3ヶ月で戦力になりました
行動力がある考えるだけで終わらせず、動いて検証できる議論が止まった段階で、まず小さく試して結果を持ち帰りました
スピード感がある判断と着手が速く、案件を前に進められる依頼を受けたその日に着手し、翌日には一次案を返してきました
集中力が高い短期間でも高い成果を出せる締切前の2週間で、通常の倍の量をやり切りました
姿勢に関する長所
長所仕事での活かし方伝え方の例
真面目任された業務を確実にやり切り、信頼を積める決められた手順を省かず、3年間続けてきました
責任感がある自分の範囲を超えてチームの達成まで見られる自分の担当が終わっても、全体が終わるまで手を貸してきました
継続力がある短期で成果が出ない仕事でも粘り強く続けられる結果が出ない1年間も記録を取り続け、原因を特定しました
向上心がある現状に満足せず、常に改善点を探せる毎週結果を振り返り、次の週の進め方を変えてきました
柔軟性がある予定が崩れても、その場で組み直して進められる当日の予定変更にも、優先順位を組み直して対応しました
長所の選び方

複数当てはまった人は、次の3つで絞ってください。

  • 一度だけではなく、何度か発揮しているか:複数の場面で繰り返し出ている特徴ほど、自分の長所として説明しやすくなります

  • 場面が変わっても出ているか:アルバイトでもゼミでも同じ長所が出ているなら、環境に依存しない強みです

  • 集団の中で発揮された経験があるか:仕事は誰かと一緒に進めます。チームの中で発揮した経験があると、仕事での姿をイメージしてもらいやすくなります

そのうえで、話すのは1つに絞ります。「責任感と協調性と計画性です」と並べると、どれも印象に残りません。

面接で使える短所20選

短所は、何を選ぶかで面接官に与える印象が変わります。そのまま言うのではなく、2列目の表現に置き換えて、3列目の改善行動とセットで話します。

この20個は、前章の長所20個と1対1で対応させてあります。

対人に関する短所
短所面接での言い方改善行動の例
自分の意見を主張するのが苦手周囲を優先して発言が遅れるところ会議では必ず1回は自分から発言すると決めている
八方美人になりやすい全員に合わせようとしてしまうところ譲れない一線を決めてから話し合いに臨む
自分から発信するのが苦手聞く側に回りすぎてしまうところ発言内容を事前にメモしてから会議に出る
気を使いすぎる相手を優先しすぎてしまうところ相手の意向を確認してから動くようにしている
頼まれると断れない引き受けすぎて手一杯になるところ即答せず、今の作業量を確認してから返事をする
押しが強い議論で自分の意見を通そうとするところ自分が話す前に全員の意見を聞く順番に変えた
思考に関する短所
短所面接での言い方改善行動の例
急な変更に弱い計画にこだわりすぎてしまうところ計画時に代替案を必ず1つ用意しておく
理屈っぽい筋道にこだわりすぎてしまうところ結論を先に一言で伝えてから理由を話す
優柔不断決断に時間がかかってしまうところ判断基準を3つに絞り、期限を決めて選ぶ
心配性石橋を叩きすぎてしまうところ準備に使う時間をあらかじめ決めて区切る
完璧主義自分の基準にこだわりすぎるところ8割の完成度で一度共有し、意見をもらう
行動に関する短所
短所面接での言い方改善行動の例
飽き性興味が次に移りやすいところ一つの目標に期限を設定し、達成まで他に手を出さない
考える前に動いてしまう動きながら考えてしまうところ着手前に工程と締切を書き出してから始める
せっかち早く進めようとして確認が甘くなるところ提出前に必ずチェックリストで見直す時間を取る
周りが見えなくなるひとつの作業に入り込みすぎるところ60分ごとに全体の進捗を確認する時間を挟む
姿勢に関する短所
短所面接での言い方改善行動の例
融通がきかない決めた手順から外れるのが苦手なところ例外が出たら、まず目的に立ち返って判断する
一人で抱え込みやすい自分で解決しようとしすぎるところ着手から2日進まなければ必ず相談すると決めている
引き際の判断が遅い諦めが悪いところあらかじめ期限と妥協点を決めてから取り組む
負けず嫌い勝ち負けにこだわりすぎてしまうところ負けた原因を書き出し、感情と課題を切り分ける
周囲に流されやすい相手の意見に合わせてしまうところ話し合いの前に自分の立場を決めてから臨む

ほかに、人見知り/マイペース/緊張しやすい/楽観的/お節介などもよく使われます。改善行動とセットにできれば問題ありません。

避けた方がいい短所

一方で、選んだ時点で不利になりやすい短所もあります。ここは正直さより、判断が問われる場面です。

①社会人としての信用に関わるもの

時間にルーズ/遅刻が多い/ルールを守れない/嘘をついてしまう/お金の管理ができない

これらは「性格の傾向」ではなく「一緒に働くとトラブルになりそう」というシグナルとして受け取られやすいです。改善行動を語っても、印象を戻すのは難しくなります。

②仕事の前提を壊すもの

協調性がない/責任感がない/報告・連絡・相談をしない

チームで働くことが前提の職場では、短所というより不適格の判断材料になりかねません。

③志望職種にとって致命的なもの

志望職種避けたい短所
営業・接客人と話すのが苦手/初対面が極端に苦手
経理・事務数字に弱い/確認作業が苦手
エンジニア・研究集中が続かない/論理的に考えるのが苦手
企画・マーケティング情報収集が苦手/人の意見を聞けない

職種だけで一律に決まるものではありませんが、営業・接客など対人コミュニケーションの比重が大きい職種では、伝え方に注意してください。同じ短所でも、志望職種によって受け取られ方は変わります。

④仕事上の改善行動につなげにくいもの

身長や容姿など身体的な特徴は、仕事の中でどう手を打つかを話しにくいため、質問の意図から外れやすくなります。

⑤「短所はありません」

「特にありません」「強いて言えば短所がないことです」も避けてください。自己分析ができていない、質問の意図を理解していない、と受け取られやすい答え方です。20個の中から1つは準備しておきましょう。

長所と短所の関係|言い換え早見表

長所と短所は関連づけると話しやすくなります。ただし、無理にセットにする必要はありません。ここでは考え方と、対応表をまとめて置いておきます。

長所と短所はセットにするべき?

長所と短所は、必ずしも関連づけなくて構いません。とはいえ、性質の軸が共通していると、自分でも整理しやすくなります。

たとえば「計画性がある」は、裏返すと「急な変更に弱い」になります。「行動力がある」の裏は「考える前に動いてしまう」になります。ひとつの性質が、状況によって長所にも短所にも見えるという関係です。

関連づけて話すと、こういう利点があります。

  • 人物像が伝わりやすい:長所と短所の関係が大きく離れていると、どういう人なのかが伝わりにくくなることがあります

  • 整理しやすい:性質の軸が共通していると、話の筋を組み立てやすくなります

  • 短所の印象がやわらぐ:長所の延長線上に置かれるためです

ただし、無理にセットにする必要はありません。実際の自分と合わない組み合わせを型に押し込むと、深掘りされたときに答えられなくなります。「長所も短所も本当のこと」が先で、関連づけはあくまで話しやすくするための工夫です。関連しない2つでも、それぞれにエピソードと改善行動があれば十分に通ります。

関連づけて答えるときの型

  • 私の長所は◯◯です。(エピソード:◯◯を発揮して△△という結果を出した)

  • 一方で、その◯◯が行きすぎて□□になってしまうところが短所です。(エピソード:□□が原因で失敗した経験)

  • そこで現在は××を実践しており、◇◇できるようになってきました。

あてはめると、以下のようになります。

私の長所は、計画を立てて着実に進められることです。ゼミの論文発表では締切から逆算して週ごとにタスクを分け、例年締切ギリギリになるチームの中で唯一、1週間前に完成させることができました。

一方で、計画にこだわりすぎて急な変更に弱いところが短所です。アルバイト先で当日に大口の予約が入った際、組み立てていた段取りが崩れて対応が遅れてしまったことがあります。

そこで今は、計画を立てる段階で「想定外が起きたときの代替案」を必ず1つ用意するようにしています。その結果、突発的な対応にも落ち着いて動けるようになりました。

長所・短所・改善行動が1本の線でつながっています。

自分で「裏を返せば長所」と締めるのは避ける

ここは間違えやすいので、はっきり書きます。

NG:私の短所は、心配しすぎるところです。でも裏を返せば、リスク管理ができるという長所でもあると思っています。

一見うまい返しに見えますが、「この人は短所だと思っていないな」「自己PRにすり替えたな」と聞こえます。短所を聞かれているのに長所の話で終わるのは、質問に答えていないのと同じです。

場面言い換えの使い方
準備段階(自分の中で)次章の表を使って「どの短所を選ぶか」を決める
面接で話すとき短所は短所として言い切り、改善行動で締める

言い換えは選ぶための道具であって、面接で言うセリフではありません。

短所→長所の言い換え早見表

長所20・短所20を1対1で並べた表です。短所が決まったら左から、長所が決まったら右から引く使い方です。

短所関連する長所
自分の意見を主張するのが苦手協調性がある
八方美人になりやすいコミュニケーション力がある
自分から発信するのが苦手傾聴力がある
気を使いすぎる気配りができる
頼まれると断れない面倒見が良い
押しが強いリーダーシップがある
急な変更に弱い計画性がある
理屈っぽい論理的思考力がある
優柔不断慎重に判断できる
心配性リスク管理ができる
完璧主義品質にこだわれる
飽き性好奇心旺盛
考える前に動いてしまう行動力がある
せっかちスピード感がある
周りが見えなくなる集中力が高い
融通がきかない真面目
一人で抱え込みやすい責任感がある
引き際の判断が遅い継続力がある
負けず嫌い向上心がある
周囲に流されやすい柔軟性がある

同じ事実を別の枠組みで捉え直すこの作業は、心理学でリフレーミングと呼ばれます。社会人になってからも使えます。

自分の長所・短所がわからないときの見つけ方

一覧を見ても当てはまるものがない、という人は少なくありません。自分の性質は、自分からがいちばん見えにくいものです。見つけ方には順番があるので、上から順に試すのが早いです。

方法① 人に聞く(他己分析)

まず試してほしい方法です。自分では当たり前すぎて気づかないことが、他人から見れば際立った特徴だったりします。

聞き方にコツがあります。「私の長所って何かな?」と漠然と聞くと、当たり障りのない答えしか返ってきません。

  • 「一緒に◯◯をやったとき、私はどんな役割をしてたと思う?」

  • 「私に仕事を頼むとしたら、どんなことを頼みたい?」

  • 「私と一緒にいて、やりづらいなと思うところはある?」

3つ目は聞きにくい質問ですが、短所を見つけるには有効です。複数人から同じことを言われたなら、短所の候補として有力だと考えてよいでしょう。

方法② うまくいかなかった経験から探す

長所を探すとき、多くの人は成功体験を振り返ります。一方で、うまくいかなかった経験を振り返るのも有効です。困ったときに何をしたかを見ると、自分が自然に取る行動が見つかりやすくなります。

書き出すのは3つだけです。

  • 何がどう大変だったか

  • どうやって乗り越えたか、そのとき何をしたか

  • 結果どう変わったか

2番目に書いた行動が、長所の候補になります。「人に相談して打開した」なら周囲を巻き込む力、「原因を分析して手を打った」なら課題解決力、「とにかく続けた」なら継続力が候補になります。あわせて、乗り越えられなかったこともメモしておきます。そちらが短所の候補になります。

方法③ モチベーショングラフを書く

横軸に「小学校→中学→高校→大学」、縦軸に「モチベーションの高さ」を取り、これまでを1本の線で描きます。

  • 線が下がっている部分:何が原因か。ここに短所のヒントがあります

  • 下がった線が上向きに転じた部分:どう立て直したか。ここに長所が現れます

  • 線が高い状態で続いている部分:どんな環境なら力を発揮できるか。企業選びの軸にもなります

自己分析は「思い出せるかどうか」で精度が決まります。頭で考えるだけにせず、紙に線を引いてみるほうが早いです。

方法④ 診断ツールで客観的に確かめる

①〜③をやっても言葉にできない場合は、診断で外からの視点を入れてみる手があります。学生転職の働き方ヒーロー診断は、会員登録なしで受けられて、タイプなどの結果を確認できます。より詳しい強みやおすすめ業界などの完全レポートを見るには、無料登録が必要です。自分で考えた長所と結果が一致すれば自信になりますし、ズレていたら、まだ言語化できていない一面かもしれません。

ただし診断結果をそのまま面接で言うのは避けてください。診断は言葉のきっかけであって、面接で必要なのは「その長所が発揮された自分自身のエピソード」です。

長所・短所の深掘り質問7選

長所・短所は、答えて終わりの質問ではありません。そこから追加で聞かれることが多いです。ここで詰まると、用意した回答も活きません。

深掘り質問答え方の方向性
その長所、誰にどんな場面で言われましたか?「よく言われます」で止めない。言った人と場面をセットで出す
同じ長所が出た話を、もう1つ聞かせてください詰まると一度きりの話だと見なされる。別の場面の話をもう1本持っておく
その短所に気づいたのはいつですか?時期と、気づくきっかけになった出来事を短く話す
短所が出て、いちばん困ったのはどの場面ですか?回答で使った話とは別の場面を用意しておく
直すために、今週やったことはありますか?「意識しています」では通らない。直近の行動を1つ言えるようにしておく
入社1年目、その長所はどこで使えそうですか?企業研究をしていないと答えられない。実際の業務名まで落とす
配属先でその短所が出たら、まず何をしますか?「気をつけます」ではなく、最初の一手を具体的に

回答ができたら、この7つを自分に投げかけてみましょう。答えに詰まる質問があれば、そこが弱点です。

よくある質問

Q1. 長所と自己PR、同じ内容を話してもいいですか?

同じ内容でも、別の内容でも問題ありません。ただし、人物像として矛盾しないことが大切です。

内容例
長所人柄・性格の良い部分「私は人の話をよく聞くタイプです」
自己PRその特徴や能力を仕事でどう活かせるか「傾聴力で、チーム内の認識のズレを早めに潰せます」

長所は「自分はこういう人間です」という説明、自己PRは「入社後こう役に立ちます」という話です。同じ素材から2本作っても、別々の素材を使っても構いません。読み合わせたときに人物像が食い違わないか、そこだけ確認しておくと安心です。

なお「長所」と「強み」は、似た意味で使われることもあります。この記事では、長所を「人柄や性格の良い面」、強みを「仕事で活かせる能力や特徴」として整理しています。

Q2. 短所を聞かれなかった場合はどうすればいいですか?

自分から言う必要はありません。ただし、次のような聞かれ方には注意してください。

  • 「周りからどんな人だと言われますか?」

  • 「チームで動くとき、あなたはどんな役割ですか?」

  • 「これまでで一番の失敗経験を教えてください」

  • 「入社後、不安に感じていることはありますか?」

これらの質問でも、長所・短所と同じように性格や行動の特徴が見られることがあります。準備した内容は、質問の形が変わっても使い回せる状態にしておくと安心です。

Q3. ESと面接で答えを変えてもいいですか?

基本はESと同じ軸で話すと自然です。ただし、企業や質問の聞かれ方に合わせて別の長所・短所を選んでも構いません。面接官はESを見ながら聞いているので、ESに書いた内容と矛盾する説明にならないようにだけ注意してください。

見せ方も変えて構いません。ESは読み返せるので情報を凝縮できますが、面接は一度きりです。面接では1文を短くして、結論から話します。ESが「見出し」、面接が「本文」という関係だと考えると分かりやすいと思います。

Q4. 短所は正直に言うべきですか?嘘をついてもいいですか?

嘘は避けてください。正直に「全部」言う必要もありません。

嘘が危険なのは、深掘りされたときに崩れやすいからです。実際にない経験を語ると、「具体的には?」「そのとき何を考えていましたか?」と重ねて聞かれた時点で答えに詰まります。

誰にでも短所は複数あります。そのどれを話すかを選ぶのは、嘘ではなく判断です。

Q5. 改善がまだできていない場合はどう答えますか?

問題ありません。「まだ改善の途中ですが、現在は◯◯を続けています」で伝わります。むしろ「完全に克服しました」と言い切るほうが、自己認識が甘いと見られることがあります。

Q6. 長所と短所はいくつ答えるべきですか?

話すのはそれぞれ1つです。ただし手元には2〜3つ持っておきましょう。「他にはありますか?」と聞かれることがありますし、企業ごとに求める人物像も違うので、出し分けられると強いです。

\長所・短所が言葉にならない人へ/

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まとめ

長所・短所の質問で見られているのは、優れた性格かどうかではありません。特に押さえておきたいのは、自分の特徴を客観的に説明できることと、短所に対して改善行動を取っていることです。

そのため、答え方より先に、選び方で差がつきます。たとえば「計画性がある」と「急な変更に弱い」が実際どちらも自分に当てはまるなら、その2つを関連づけて話すこともできます。そのあとは、実際にその短所で困った場面を1つ思い出せば十分です。バイト先で急に予約が入って頭が真っ白になったときのことでも、ゼミの調査方法が途中で変わって手が止まったときのことでも構いません。そこに「今はこうしています」を足せば、回答はもう出来上がっています。

逆に「時間にルーズ」や「協調性がない」を選ぶと、あとから挽回するのが難しくなります。

短所を話すのは、やっぱり気が重いと思います。とはいえ面接官は、完璧な人を探しに来ているわけではないはずです。むしろ「短所はありません」と言われたほうが、返す言葉に困るはずです。自分の弱いところを言葉にできていて、改善するために行動している。その姿勢が伝われば十分です。

まずは早見表を上から眺めて、「これは自分だな」と思った言葉に印をつけてみてください。長所と短所を1つずつ選べたら、あとはこの記事の型に自分の話を流し込むだけです。

それでも自分の言葉が出てこないときは、診断から入るのが早道です。
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