「28卒ガクチカ書き方」と検索している方は、就活で避けて通れない「ガクチカ（学生時代に力を入れたこと）」の書き方に悩んでいるはずです。

「ガクチカに書けるような立派な経験がない
「エピソードをどう構成すればいいか分からない」
「成果が出なかった経験は書いても大丈夫なのか」

こうした不安を抱える28卒の学生は非常に多いです。

結論から言えば、ガクチカで企業が知りたいのは 「エピソードの大きさ」ではなく「課題にどう向き合い、どう乗り越えたか」 です。アルバイトやサークル活動でも、自分なりの工夫や行動が伝われば十分に評価されます。

本記事では、28卒が知っておくべきガクチカの意味から、書き方の手順、例文、失敗しやすいパターンと改善策まで網羅的に解説します。読み終えた頃には、自分の経験を魅力的なガクチカに仕上げられるようになるでしょう。

1. ガクチカとは？就活で問われる理由

ガクチカとは「学生時代に力を入れたこと」の略で、エントリーシートや面接で必ず聞かれる質問です。企業が繰り返し尋ねるのには理由があります。

企業がガクチカで知りたいこと

行動特性：どんな課題にどう取り組む人なのか
困難への対処：逆境や課題に直面した時の姿勢
再現性：その取り組み姿勢が入社後も活かせるか

つまり、ガクチカは「あなたがどういう人材か」を最も端的に示す材料です。

大きな成果よりも大切なもの

「全国大会優勝」や「売上3倍」といった派手な成果がなくても問題ありません。むしろ企業が重視するのは、小さな課題に対してどう考え、どう動き、何を学んだか というプロセスです。

例えばアルバイトで新人教育を担当し、スタッフの定着率を改善した経験でも十分に評価対象になります。

2. ガクチカの書き方ステップ

ここからは、28卒の就活生がガクチカを書くときに押さえるべき手順を4つに整理します。

ステップ1：テーマを決める

まずは「どの経験を書くか」を決めます。

サークル活動
アルバイト
ゼミ・研究活動
ボランティア
長期インターン

ポイントは 「成果の大きさ」より「自分の役割が明確な経験」 を選ぶことです。チームでの活動でも「自分は何を工夫し、どう動いたのか」を語れるエピソードが理想です。

ステップ2：構成フレームを使う

選んだテーマは「話の流れ」を意識して整理しましょう。代表的なのは以下のフレームです。

STAR法：Situation（状況）→ Task（課題）→ Action（行動）→ Result（結果）
PREP法：Point（結論）→ Reason（理由）→ Example（具体例）→ Point（再度結論）

ガクチカでは STAR法 が特に使いやすいです。課題を提示し、自分の行動を具体的に語り、結果と学びで締める。この流れを守るだけで、一貫性のある文章に仕上がります。

ステップ3：エピソードを掘り下げる

エピソードは「具体性」が命です。

数字を入れる：売上を120％にした、参加者を30人から50人に増やした
比較を入れる：前年より〇％改善、過去最高を更新
行動を細かく書く：工夫した点、他の人と違う取り組み

成果が出なかった場合でも、課題に対して工夫した点や学びを描けば評価されます。むしろ「失敗からどう成長したか」を知りたい面接官も多いです。

ステップ4：学びを言語化する

最後に「その経験を通じて得た学び」を整理します。

得たスキル（例：課題解決力、リーダーシップ、継続力）
身についた価値観（例：チームワークの大切さ、主体性を持つことの重要性）
将来への活かし方（例：志望する業界でも課題解決力を活かしたい）

👉 ガクチカは「経験談」ではなく「企業で活躍できる人物像」を示す場。学びと企業への接続を意識することで、説得力が大きく増します。

3. ガクチカの例文

ここでは実際の文章例を紹介します。フレームに沿って整理すると読みやすく、面接官にも伝わりやすいです。

例文1：アルバイト経験（STAR法）

Situation（状況）
私は大学2年から飲食店でアルバイトをしていました。当時、店舗は新人スタッフの定着率が低く、常に人手不足に悩んでいました。

Task（課題）
そこで私は「新人スタッフが働きやすい環境をつくる」ことを課題と捉えました。

Action（行動）
具体的には、マニュアルを分かりやすく簡略化し、先輩スタッフと新人を組ませる「メンター制度」を提案しました。また、自ら率先して新人教育を担当し、質問しやすい雰囲気づくりを心がけました。

Result（結果）
その結果、3か月以内に辞めてしまう新人の割合が50％から20％に改善。店舗全体の接客評価も前年より15％上昇しました。

学び
私は「課題を見つけ、仕組みで解決する力」を得ました。今後も組織に貢献できるよう、環境づくりや改善提案に主体的に取り組みたいと考えています。

例文2：サークル活動（STAR法）

Situation（状況）
私は体育会系のサークルに所属し、幹部として活動していました。当時は大会で結果が出せず、メンバーのモチベーションも低下していました。

Task（課題）
目標は「全国大会でベスト8入りすること」。そのために練習方法やチームの雰囲気を改善する必要がありました。

Action（行動）
私は練習メニューを一新し、データを活用して弱点を可視化しました。さらに週1回のミーティングを設け、全員が意見を出し合える場をつくりました。

Result（結果）
その結果、チームの結束力が高まり、大会で過去最高のベスト4に進出することができました。

学び
私は「リーダーシップは指示することではなく、メンバーが主体的に動ける環境を整えること」だと学びました。社会人になっても、この経験を活かしてチームで成果を出していきたいです。

4. 28卒がやりがちな失敗例と改善方法

ガクチカは誰もが書くテーマだからこそ、差がつきやすいポイントでもあります。28卒が陥りやすい失敗を整理し、改善策とあわせて解説します。

失敗例1：「頑張りました」で終わる

NG例：「アルバイトで頑張りました。忙しくても諦めず続けました。」
抽象的で行動や成果が見えないため、印象に残りません。

改善策：具体的な課題と、自分の行動・工夫を明確に描く。

失敗例2：成果が大きすぎて自分の役割が分からない

NG例：「サークルで全国大会優勝しました。」
成果は大きいが、自分の貢献が伝わらないと評価されにくい。

改善策：チームの成果ではなく「自分が担った役割」に焦点を当てる。

失敗例3：エピソードが抽象的で数字がない

NG例：「アルバイトでお客様に喜んでもらえました。」
定性的で、説得力に欠ける。

改善策：具体的な数字や比較を入れて成果を客観的に示す。

失敗例4：志望企業につながっていない

NG例：「勉強を頑張りました。努力できる人間です。」
学びが企業での仕事にどう活きるかが示されていない。

改善策：最後に「学びをどう企業で活かすか」を書き加える。

5. ガクチカを書くときのチェックリスト

ガクチカを書き終えたら、そのまま提出する前に必ずセルフチェックを行いましょう。以下のポイントを確認するだけで、内容の完成度が格段に上がります。

再現性が伝わるか？
あなたの取り組み姿勢や課題解決力が、入社後にも活かせるイメージが伝わっているか。
構成が整理されているか？
STAR法やPREP法など、読みやすいストーリーラインになっているか。
具体性があるか？
数字・比較・具体的な行動が盛り込まれていて、誰が読んでもイメージできるか。
学びが志望動機とつながっているか？
その経験から得たスキルや価値観が、志望企業でどう活かせるかが書かれているか。
文字数や分量は適切か？
ESなら400字〜600字、面接で話すなら1分〜2分程度で伝えられる内容になっているか。

このチェックリストを活用すれば、「伝わらないガクチカ」から「採用担当者の記憶に残るガクチカ」へと仕上げることができます。

6. まとめ

本記事では「28卒ガクチカ書き方」をテーマに、就活で必ず聞かれる質問への対策を解説しました。

本記事の要点

ガクチカは大きな成果よりもプロセスが重要
書き方は STAR法 を使うと分かりやすい
数字や具体的行動を入れることで説得力が増す
最後は必ず「学びをどう企業で活かすか」で締める

28卒が今日からできること

学生時代の経験を3つ書き出してみる
STAR法に当てはめてストーリーを整理する
ESや面接で使える形にまとめる

👉 ガクチカは就活の軸となる質問です。早めに固めておけば、エントリーシート、インターン、面接のあらゆる場面で活用できます。28卒の今だからこそ、時間に余裕を持って準備を進めましょう。